〔東京株式〕下げ一服＝商いは伸びず（5日後場中盤）

　（13時40分）日経平均株価は下げ一服。後場は売りがいったん落ち着き、買い戻しや押し目買いが入って3万9000円近辺まで値を戻している。ただ、引き続き買いに力強さはなく、出来高や売買代金は伸びない。「米雇用統計の発表前に積極的には動けない」（国内証券）という。

　（後場寄り）日経平均株価は安値もみ合い状態。リスク回避ムードが広がる中で、押し目買いも強まらない。引き続き多くの銘柄がマイナス圏で推移している。

　（前引け）【プライム】米国の利下げ後ずれ観測や中東情勢の悪化を背景に投資家のリスク回避姿勢が強まり、幅広く売られた。日経平均株価の午前の終値は前日比960円90銭安の3万8812円24銭、東証株価指数（TOPIX）は49．53ポイント安の2682．47と、ともに大幅反落。
　88％の銘柄が値下がりし、10％が値上がりした。出来高は9億3067万株、売買代金は2兆2978億円。
　業種別株価指数（33業種）は証券・商品先物取引業、電気・ガス業、精密機器、電気機器の下落率が大きかった。上昇は鉱業など3業種。
　【スタンダード】スタンダードTOP20は反落。出来高2億5786万株。
　【グロース】グロース250は続落。グロースCoreは下落。

　（10時05分）日経平均株価は下げ幅を広げ、3万9000円の攻防になっている。米市場の物色を映して半導体関連株が大きく売られ、日経平均のマイナス寄与度上位に並んでいる。ドル円相場が1ドル＝150円に突っ込むなど軟化していることも輸出関連業種には重しだ。市場では「3月半ばからの急上昇に対する調整は終えたかと思っていたところに、中東情勢の悪化という材料が出て、戻りの出ばなをくじかれた」（大手証券）との声も聞かれた。

　（寄り付き）日経平均株価は反落して始まった。前日の米国株の下落を引き継ぎ、売りが先行している。始値は前日比535円75銭安の3万9237円39銭。（了）