子どもが独立したり、親の介護が始まったり、生活に大きな変化を迎える50代・60代。「人生後半」を心地よく過ごすために、不要なものを極力減らして、すっきり・軽やかな暮らしをしたいものです。
そのようなとき、助けになるのがシンプルな「無印良品」の商品。今回は「暮らしをよりよくするために、ものを選んでいたら、自然と無印良品が集まっていました」、という整理収納コンサルタント・須藤昌子さんの活用術をご紹介します(本記事は『大人が選ぶ無印良品』から一部を抜粋・再編集したものです。前記事はこちら)。
※写真説明の中で( )で数字がついている商品は、本記事の最後で紹介している愛用品リストで商品名や価格を紹介しています。商品の情報は2024年4月時点のものです。
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■本当に必要なもの・こと以外は手放して
【job title 】整理収納コンサルタント
【name】須藤昌子さん
【profile】暮らしも考え方もラクにする整理収納術を提案する片づけのプロ。ブログやセミナー、著書も人気。https://ameblo.jp/room-cozy
【age】56 歳
【housing pattern】一軒家
【housemates】夫(59 歳)、娘(15 歳)
【写真】整理収納のアイデアがいっぱい、参考になる無印良品の活用術(17枚)
整理収納コンサルタントとして、大人世代の片づけ術を発信している須藤さん。ものの整理は、“当たり前”を見直すことからスタートしてほしいと話します。
「私たち世代の女性は、母親や妻としての役割など、自分以外のことで忙しくしてきたために、大事なものを見極められなくなりがち。“こうすべき”という考えにとらわれていることも多いです。でもその固定観念を捨てるとラクになるよって伝えたくて。
ミニマリストになる必要はないし、個々に合わせてフレキシブルに対応すればいい。人生の“折り返し”を意識して、本当に必要なものだけを持つシンプルな生き方を、私自身も目指しています。無印良品のアイテムはそんな暮らしにフィットするものが多いですよね」
■「動けるうちに変えておこう」
暮らしを整える一環として昨年、1階の和室を洋室にリノベーション。デイベッドを置き、客間を兼ねた空間に。
「年齢を重ねると、意外と洋室のほうがラクだなと気づいて。以前、具合の悪かった母を2階まで連れて行くのが大変だったので、自分たちの将来も考えて動けるうちに変えておこうと思ったんです」
■目標は“無意識にゆったりできるインテリア”
たくさんのアイテムを駆使して、美しい収納を実現している須藤さんのお宅。シンプルなボックスが並んでいる収納スペースは圧巻です。収納アイテムはいろいろなものを試しながら、本当に必要か、収納したいものに合っているか、その場所に置けるのかを吟味しながら買っているそう。
「目標は“無意識にゆったりできるインテリア”。毎日使うものは、イライラしていても急いでいてもスムーズに取り出せ、ストレスなくしまえる工夫をすることが大切。そういう収納が、自分の機嫌をとるのに一役買ってくれると思うんです」
■汎用性があるのも無印の魅力
日々の暮らしをよりよくするためのもの選び。それを続けていたら、いつの間にか無印良品が増えていたといいます。
「たとえば無印良品のボックスは、収納力の面でみると“四角い形”が特徴的。下部が狭くなっていたり丸くなっている形に比べて入れやすいし、収納量も増えますよね。また、ボックスに限らず汎用性があり、生活スタイルが変わってもほかの用途で使えるのも利点です」
■ものを減らして心に余裕を
日々整理している須藤さんですが、今後、ものをもっと減らしていきたいと思っているそう。
「ものが多いと、そのことを考えるのに時間と手間を使ってしまいますよね。今必要ないもの、もう使わないものを見極めて、捨てていきたいです。そうしたら自分にも余裕ができるし、たとえ何かあっても、残る家族にも迷惑をかけずにすみますから」
【写真】整理収納のアイデアがいっぱい、参考になる無印良品の活用術(17枚)
東洋経済オンライン
最終更新:6/15(土) 16:02
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