鉱工業生産3月、2カ月ぶり低下の前月比マイナス1.1%

4/30 9:19 配信

ロイター

Tetsushi Kajimoto

[東京 30日 ロイター] - 経済産業省が30日発表した3月鉱工業生産指数速報は前月比1.1%低下した。2カ月ぶりのマイナス。ロイターの調査による事前予測0.4%低下を下回った。自動車や電気・情報通信機械などの生産が低下した。

経産省は生産の基調判断を「一進一退」のまま据え置いた。

3月は自動車が前月比5.9%低下。とくに小型車の落ち込み幅が23.2%と大きかった。一方、半導体製造装置が8.4%、フラットパネル・ディスプレイ製造装置が44.5%上昇した。

生産予測指数は4月が前月比1.3%上昇、5月が同3.9%上昇。経産省の担当者によると、米国の関税政策で生産計画を変更したとの声は聞かれないという。

一方、これまで堅調だった電子部品・デバイス、生産用機械が、4─5月は弱くなるとみている。

農林中金総合研究所の南武志・理事研究員は「長い目で見て生産はぱっとしない状況が続いている」と話す。トランプ米大統領の関税政策については、「修正含みで、輸出・生産に多少の影響はあってもマーケットが揺れ動く事態は避けられるのではないか」とみる。

2024年度1年間の鉱工業生産は、前年比1.6%低下した。

*経産省の発表資料は以下のURLでご覧ください。

※過去の関連記事は[JPIP1=ECI][JPIP4=ECI]でご覧になれます。

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最終更新:4/30(水) 11:13

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