シタデル・セキュリティーズ、業績は記録的ペースで成長－趙ＣＥＯ

（ブルームバーグ）： 米シタデル・セキュリティーズのペン・チャオ（趙鵬）最高経営責任者（ＣＥＯ）は９日、新商品や新しい地域への進出が奏功し、同社は「記録的なペース」で業績を伸ばしていると述べた。

趙ＣＥＯはブルームバーグ・セルサイド・リーダーズ・フォーラムで、「第１四半期は非常に好調で、年初来では記録的なペースで推移している」とし、この成長は既存事業と新商品の提供を反映したものだと説明した。

米富豪ケン・グリフィン氏が創業したシタデル・セキュリティーズは、株・債券市場の買い手と売り手をマッチングするマーケットメーク（値付け）業者。アルゴリズムを使いわずかな価格差から利益を得ており、2022年の収入は約75億ドル（約１兆1700億円）。同社の顧客には資産運用会社や銀行、ブローカーディーラー、ヘッジファンド、政府機関、公的年金が並ぶ。

同ＣＥＯは「今年は、第１四半期も年初来でも歴史的な高水準だ」と指摘。シタデル・セキュリティーズのような企業にとって、市場機会は急速かつ持続的に拡大していると述べ、「これは世界的な新型コロナウイルス禍や戦争がどこかで発生したことで起こっているのではなく」、「新しく力強いより長期的なトレンドのように感じられる」と語った。

同社はミーム株の時代に脚光を浴び、米国のリテール（小口）株取引の約３分の１を担っている。同社は債券分野で金利スワップや米国債だけにとどまらず存在感を高めており、投資適格債を手始めに、社債取引で機関投資家にサービスを提供している。

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原題：Citadel Securities Is Setting Revenue Records, CEO Zhao Says（抜粋）

--取材協力：Erik Schatzker.

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