50歳独身ですが、貯金はあまりありません。老後のために、毎月いくら積み立てればいいですか?

4/17 20:30 配信

あるじゃん(All About マネー)

お金のこと、難しいですよね。老後の不安からますますお金を貯めたい、家計を守りたい、と思っている人もいるのではないでしょうか。皆さんからのちょっとしたお金の疑問に専門家が回答します。

今回は、50代が毎月積み立てたい金額についてです。

◆Q:50代一人暮らしだったら、毎月いくら貯金したらいい?

「50歳ですが、貯金はあまりありません。老後のために、毎月いくら積み立てればいいですか? 手取り月収22万円、ボーナス20万円、独身一人暮らしです」(匿名希望)

◆A:毎月、手取金額の2割くらいを目安として貯金してみましょう

50歳で貯金はあまりなく、毎月の積立を始めたいとのことですが、老後を見据えて、先取り貯蓄をすることは有効だと思います。

積み立てる金額については、家計収支の状況にもよりますが、まずは手取金額の2割ぐらいを目安にするのが、無理がないのではないでしょうか。現在手取り22万円であれば、月4万円ぐらいを目指してみるのがいいと思います。

相談者は、老後のために貯金をしたいとのことなので、貯金の目標額を考える上では、老後の生活費について考えておく必要があります。たとえば老後は月15万円で暮らすことができ、年金は10万円もらえるが5万円が足りないとします。

不足する月5万円については働いて稼ぐか、貯金を取り崩すことになります。年金でまかなえない、老後に収入を得られない部分を貯金すると考えておけばいいでしょう。この場合、月5万円不足するので、1年で60万円、20年で1200万円が必要になります。

その金額がなかなか貯められない場合は、50代のうちに、支出の中で大きい金額を占める住居費を見直す、保険料等の固定費を見直すなどをして支出をカットしておきましょう。そうすることで貯蓄が増え、目標額に近づけるかもしれません。

また、50代から支出を減らすことができれば、老後に入ってからの貯蓄の取り崩しを減らすことが可能になります。たとえば、月15万円ではなく、月12万円で暮らすことができれば、年金額が10万円としても、不足額は2万円となり、年間の赤字は24万円、20年間で480万円と、取り崩す貯金を大幅に減らすことができるからです。

いずれにしても、時間をいかに有効活用することができるかが大きなカギとなります。最初は1万円など少ない金額でもいいので、すぐにでも積立を開始し徐々に増額していきましょう。

監修・文/深川弘恵(ファイナンシャルプランナー)

都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。

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最終更新:4/17(水) 20:30

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