(ブルームバーグ): フランスの高級ブランドグループ、LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンが16日発表した2024年1-3月(第1四半期)売上高は、富裕層の高額品への支出抑制を受けて伸びが鈍化した。
主要事業であるファッション&レザーグッズ部門の売上高は、既存事業ベースで2%増加。前年同期は18%増だった。同部門はルイ・ヴィトンやクリスチャン・ディオール、セリーヌ、ロエベなどのブランドを擁する。
同四半期の増収率としては、新型コロナ禍が直撃した2020年を除き、2016年以来の低水準。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想は3.2%増だった。
ファッションや宝飾品、ホテルや酒類など多くのブランドを抱える同社はこれまで、同業他社に比べて高級品需要減速の影響をうまく乗り切ってきた。1-3月の失速は、その同社にも需要減速の打撃が及び始めていることを示唆する。
仏高級品メーカー大手ケリングは先月、傘下のブランド「グッチ」の売上高が1-3月に約20%の減少になると警告。アジア太平洋地域で想定以上の落ち込みが見込まれるとしていた。
グッチの1-3月売上高は20%減へ、アジア低迷で-ケリングが警告
LVMHの1-3月売上高は、日本を除くアジアで6%減少。それでもジャン・ジャック・ギオニー最高財務責任者(CFO)によれば、ファッション&レザーグッズ部門での中国需要(国内外)は10%近く伸びたという。
原題:LVMH Sales Growth Sputters as Demand for Handbags Takes a Hit(抜粋)
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最終更新:4/17(水) 1:47
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