運を下げる「ゴミ屋敷」予備群かわかる13のリスク まずはチェック、当てはまったら今すぐ改善を

3/22 9:51 配信

東洋経済オンライン

多くの人は運が良くなることを願っています。運は、目に見えないモノ。目に見えないモノを欲し、大事にしたいなら、目にみえない「気」をよくすることが大切です。その一歩は「片づけ」から。広沢かつみ『運とお金を引き寄せる片づけ』より、人生が好転する片づけのコツを3回に渡ってご紹介します。

第2回は、「運がやってくる家、逃げる家」について。

■散らかり具合でわかること

 企業で長年売り上げを上げているところは、「社内の清掃、整理整頓ができている」「身の丈にあった資金の使い方をしている」という共通点があります。

 経営コンサルタントの多くが、社内の清掃整備の状況で経営を判断できるし、銀行の融資担当なども社内の整備はチェックしているといいます。

 同じく、家庭でも住宅ローンの融資担当者は、きちんとお金を返せるか、将来ローンが滞るかどうか一目でわかるといいます。

 また、訪問販売員にはこの家は契約がとれるというポイントがあるそうで、
・玄関やベランダなどの外回りが汚い
・玄関の三和土に足の踏み場がない

 など、散らかっている、汚れているというのが目安なのだそう。

 物が多い、物があふれているということは、
・お金にルーズ
・欲しいと思ったら即買い
・勧められたら考えずに買う

 そういったタイプがほとんどです。

■物が多いと貧しくなる

 映画やドラマ、資料などでしか見たことがありませんが、戦前戦後の庶民の家庭は、物がほとんどなかったように思います。

 居間にちゃぶ台があり、タンスと布団とわずかな食器や衣服。衣服や靴下は、つくろって長く着る。お鍋は修繕し、包丁は研いで使うなど、わずかな物を手入れして長く使って暮らしていた。そんなイメージです。

 しかし、現在、お金持ちはスッキリ片づいた部屋に住んでいますが、家計状況があまりよろしくない家は、逆に物が多い。以前、お金がないという方のお宅を拝見する番組がありました。

 屋根に穴が開いた小さな住宅でしたが、床から天井、玄関前から家の中全てが物だらけ。買った物もあれば、拾ってきた物もあるといいます。その方の暮らしにまったく関係ないような物が多々みられました。

 同じように報道番組でたびたび取り上げられるゴミ屋敷。

 使わない物、ゴミとなる物を取っておく人は、人間関係に支障が出てきます。近隣ともめたりとか、かたくなになり他人とのコミュニケーションを遮断してしまうなど、運以前に生活に問題が出ています。

 私が見ている範囲では、ゴミ屋敷の主は運がよい、成功しているといったことからほど遠い人ばかりでした。

 ただ、ゴミ屋敷状態で暮らしている方は、お話を伺うと、身内がいなくなり、交友関係もほとんどないことから、孤独を埋めるために物を必要以上に抱え込んでいるように見受けられました。

 人間の幸福度は「人とのつながり」が最上位です。

 他者とのおしゃべりは幸せホルモンがいっぱい出るそう。もしかすると他者とのコミュニケーションが物を捨てられるカギなのかもしれません。

 どんどん物が増え続け気づいたらゴミ屋敷に……ということにならないよう、次のポイントが自宅にあてはまるかどうか気をつけてみましょう。

・常にネットや通販で買った物が届く
・買ったままの状態で置いてある物がよくある
・粗品や無料でもらえる物はとりあえず貰う

・積読の本や雑誌が売るほどある
・使う予定はないけれど流行ものは買ってみる
・SNSで何か自慢したくなる
・クローゼットやタンスに洋服がたくさんあるのに着るものがない
・冷蔵庫や食品庫から賞味期限切れの食材が発掘される
・収集癖があり、集めないと気が済まない
・飽きっぽい
・物を捨てないのは「もったいない」から
・物を床に置いている
・玄関が物置になっている
 これらのうちいくつか当てはまりだしたら、改善しましょう。

■運やお金を運んでくる家とは? 

 豊かな暮らしをしている人の住宅の印象としては、「住まいがとにかく明るい」ということ。物や家具で窓や壁をふさがず、物が少ないから圧迫感がなく明るいのです。

 この明るさは、
・壁にいろいろ物を貼っていない
・家具などで壁の多くをふさいでいない

 つまり、スッキリしていることで、日の光や電気の光が反射して明るくなっているのだと思うのです(たいがい壁が白の住まいが多いですから)。

 また、窓をきちんと拭いているということもありますね。

 私が取材で、ある集合住宅のお宅へ伺った時に「同じ間取り、同じ向き、同じ階」なのに、部屋によって入った瞬間に明るさが違う! と感じたことがありました。

 そこから気をつけて観察するようになったのです。

 逆に汚部屋になりつつある家は、カーテンを閉めている人が多いので、陽当たりがよい場所なのに日中でも暗いのです。

 お金持ちの方の多くが、「面倒なので、手入れがラクな植物を選んでいる」と言いますが、部屋の気がいいのか、どの植物もイキイキとしています。

 やはり、植物があると「気がいい」というのがわかります。気が悪いと植物も枯れてしまいますから。

 物が出ていないことがお金持ちの一番の共通点です。

 よく一流になるには、「一流のモノに触れなさい」という話を聞いたことがあると思いますが、成功されている方は美意識が高いです。

 常に整えられた美しい環境に身を置くというのも成功哲学の1つのようで、余計なモノが出ていない住まいに暮らしています。

 収入が多いことと、お金があることは違います。年収が300万円でも資産1000万円超えの若者がいる一方で、世帯年収が2000万円を超えているのに預貯金が50万円ほどという家もあります。

■身の丈暮らしが大事な理由

 自分の代でお金持ちになった人の多くは、身の丈暮らしができていた人たちでした。

 もちろん一気に稼いだり、何かで一発当てたりして一時はお金持ちになった人もいます。しかし、その後、どん底暮らしになったという話をよく聞きます。そういう人たちは、身の丈暮らしができなかったため、収入を超えるくらい使っていたのです。

 よく宝くじが当たった人のほとんどが、以前よりも生活が苦しくなったということを聞くのは、そういうことでもあります。

 入ってきたお金をそのまま使うということは、ただお金を右から左へ流すというだけ。

 お金を流す人というのは、「暮らす」ための家や物には興味がありません。他人にみせびらかすため、または自分を誇示するための家や物を持つだけなので、値段やブランドで物を買います。

 選ぶ基準は、他人から見られることを前提としていること。そして、家に興味がないので、片づけや掃除といったことにも気が回りません。

 成功した人、お金持ちになった人は、それ以前の暮らし方が身の丈にあった暮らしをしていたため、豊かになっても、大きな家に引越しをしてもムダに物を増やすことなく、スッキリとしたキレイな住まいにしているのです。

東洋経済オンライン

関連ニュース

最終更新:3/22(金) 9:51

東洋経済オンライン

最近見た銘柄

ヘッドラインニュース

マーケット指標

株式ランキング