(ブルームバーグ): ソニーグループは、米メディア大手パラマウント・グローバルの買収に成功した場合、ロサンゼルスにあるパラマウント・ピクチャーズの映画撮影所を売却する計画だ。経営陣の考えに詳しい複数の関係者が明らかにした。撮影所の歴史は古く、1950年代の映画「サンセット大通り」(ビリー・ワイルダー監督)などにも登場した。
ソニーは隣接するカルバーシティーに大規模な映画・テレビ番組の製作所を既に所有している。非公開情報を理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、映画「ゴッドファーザー」や「トップガン マーヴェリック」を含むパラマウントの知的財産にソニーは大きな関心を持っている。パラマウント・ピクチャーズはソニーのレーベルとして存続する予定だ。
ソニーはCBSやMTV、ニコロデオンなどのネットワークも傘下に置くパラマウントへの260億ドル(約4兆円)相当の買収案でアポロ・グローバル・マネジメントと手を組んだ。拘束力のない関心表明書を先週送った後、最終案提示に先立ち、パラマウントの財務状況精査のためアクセスを認めるよう交渉している。
米紙ニューヨーク・タイムズは8日、ソニーの計画にはパラマウントのテレビ局とストリーミングサービスの売却も含まれると報じた。ソニーとアポロはコメントを控えた。
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原題:Sony’s Plans for Paramount Include Sale of Famous Studio Lot(抜粋)
--取材協力:John Gittelsohn.
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最終更新:5/10(金) 8:48
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