後場コメント No.2　三井不、ゲオＨＤ、三菱ＨＣキャ、パンパシＨＤ、日農薬、竹本容器

★12:55　 三井不動産－続落　脱炭素に特化した国内外VCファンド3本へ新たに出資
　三井不動産<8801>が続落。同社は11日11時35分、脱炭素分野に強みを持つ国内外のベンチャーキャピタル（VC）が組成する3つのファンドへ新たにLP出資を行ったと発表した。
　
　同社はこれまで3本の脱炭素特化型VCファンドに戦略的LP出資を行っており、今回、脱炭素分野の戦略的LP出資の第二弾として、VCが組成する3つのファンドへ、日系不動産デベロッパーとして初となる出資を行ったとしている。
　
　なお、株価への好影響は限定的となっている。

★12:58　 ゲオＨＤ－大幅続伸　トレファク好決算で年初来高値　リユース注力の同社にも買いか
　ゲオホールディングス<2681>が大幅続伸。トレジャー・ファクトリー<3093>の決算発表が材料視されているもよう。

　トレジャー・ファクトリーは10日に、25.2期通期の連結経常利益予想を37.3億円（前期比10.2％増）にすると発表。好調なリユース需要から過去最高益の更新を見込むほか、中期経営計画も修正。27.2期の経常利益目標を46.0億円とした。これらを受け、11日の東京市場でトレジャー・ファクトリーの株価は12％を超える上昇。年初来高値を更新している。

　リユース事業に注力している同社に対しても、業績期待から買いが入っているようだ。

★13:01　 三菱ＨＣキャピタル－反発　脱炭素に貢献する特別目的会社を設立
　三菱ＨＣキャピタル<8593>が反発。同社は11日、パシフィックパワー（東京都千代田区）と、環境省から脱炭素先行地域に指定された滋賀県湖南市、および高知県日高村における太陽光発電や蓄電池などの脱炭素に貢献する設備の導入を支援するため、各々に特別目的会社を設立したと発表した。
　
　今回設立した特別目的会社では、自治体新電力の複数の案件をひとつにまとめた20年間のプロジェクトとして、資金調達計画、導入前の調査から導入後の運用業務までを担うという。
　
　同社は、主に資金計画立案や資金管理などファイナンス面全般、さらには、業界トップクラスの国内持分出力数の環境エネルギー事業を通じて培ったノウハウを生かした設備の施工管理、資産管理における支援を担うとしている。

★13:09　 パンパシＨＤ－続伸　3月度の既存店売上高10％増
　パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>が続伸。同社は10日、3月度の国内リテール事業における既存店売上高は前年同月比10.0％増だったと発表した。全店は同12.8％増となった。
　
　同月は、週末や春休みなどを利用した行楽や旅行、遠出など外出機会の増加に伴い、カー用品や自転車、旅行小物などが伸長した。また、月末は全国各地で桜の開花が広がり、花見需要が活況だったとしている。

★13:13　 日本農薬－3日ぶり反発　ＮＴＴデータ系とAI病害虫雑草診断などのAPI提供サービス開始
　日本農薬<4997>が3日ぶり反発。同社は11日13時、ＮＴＴデータグループ<9613>系のエヌ・ティ・ティ・データＣＣＳと、AI病害虫雑草診断をはじめとする各種機能をAPI提供する新サービス「NacField」を開始すると発表した。

　営農サービス提供事業者は同サービスで提供するAPIを利用することで、煩雑なシステム開発作業をすることなく、自社のサービス上に簡単に機能を追加することが可能となる。APIは農業データ連携基盤「WAGRI」にも搭載する予定。今後は水稲AI生育診断API・病害虫発生予測APIなどのラインナップを順次拡大するなど、多方面からスマート農業の推進を支援することで、日本の農業へのさらなる貢献をめざすとしている。

★13:19　 竹本容器－後場一時プラス転換　富山県立山町で水平リサイクル実証実験を開始
　竹本容器<4248>が後場一時プラス転換。同社は11日13時、富山県立山町での水平リサイクル実証実験を開始したと発表した。

　立山町の協力により、町内の小学校に使用済み化粧品PETボトル容器の回収ボックスを設置した。期間は2024年4月～25年3月の1年間を予定。回収されたボトルは、同社工場内のPET廃材と合わせて再生原料化するとしている。