レゾナック、サンエー化研へ表面保護用フィルム事業を譲渡
株式会社レゾナック・ホールディングス(4004)傘下の株式会社レゾナック(東京都港区)は、2024年8月7日付で、表面保護用フィルム事業(以下:本事業)を株式会社サンエー化研(4234)に譲渡する契約を締結し、2024年11月15日にクロージングを実行した。今後、本事業に係る各契約を順次サンエー化研に承継する。
レゾナックは、エレクトロニクス、モビリティ、機能材料、石油化学、基礎化学品、グラファイト、デバイスソリューションを行っている。
サンエー化研は、 紙、プラスチック、金属箔等を主原料とする軽包装資材、剥離紙、粘着テープ基材、表面保護フィルム等、包装材料関連製品の製造・販売を行っている。
目的
表面保護用フィルム事業は、旧日立化成株式会社時代に操業を開始し、半導体リードフレームめっき保護用途をはじめ、顧客のニーズに応じた様々な用途の保護フィルムを開発・選定・提案してきた。
一方で、保護フィルム業界は市場の成熟期にあり、近年のマクロ環境や原材料価格、エネルギー価格の高騰などから、レゾナックグループにおいては、本事業の今後の大きな成長や他事業とのシナジーが見込みにくい状況となっていた。
レゾナックグループは、世界トップクラスの機能性化学メーカーとして、持続可能な社会への貢献を目指している。その実現に向けて、継続的にポートフォリオの見直しをはかることで、持続的な成長を追求している。
このビジョンに基づき、最適な経営資源の配分および事業ポートフォリオマネジメントを検討する中で、本事業の在り方について検討した。
その結果、国内屈指のプラスチックフィルム加工メーカーであるサンエー化研のもとで事業拡大を図ることが、レゾナック・ホールディングスの取引先、関連製品を日々利用している最終消費者および各ステークホルダーにとって最適であると判断し、本譲渡を決定した。
事業譲受の対象事業
表面保護用フィルム
譲受対象
契約、特許権、技術ノウハウ、一部設備(従業員は含まない)
日程
譲渡契約締結日:2024年8月7日
クロージング日:2024年11月15日
【ゴム・プラスチック製品製造業界のM&A・事業承継の動向はこちら】
(提供:日本M&Aセンター)
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最終更新:11/29(金) 8:30