常磐線快速の穴場駅、荒川区「三河島駅」に地上43階建てタワマン建設へ《楽待新聞》

6/25 19:00 配信

不動産投資の楽待

日暮里の隣駅であるJR常磐線快速「三河島駅」の北側地区で再開発事業が計画されている。

地上43階建て・高さ約160メートルのタワーマンションに加え、公益施設としての多目的アリーナも整備される予定だ。今年12月の着工、2028年3月の竣工を目指す。

三河島駅では南側の再開発が先に行われ、2014年に地上34階建て・高さ120メートルの「アトラスブランズタワー三河島」が誕生している。

北側地区も再開発が行われることにより、駅の両側に高層マンションが建つことになる。三河島駅自体は規模が小さく、荒川区の中でも「穴場」として位置付けられているが、再開発で街の様子は変わるのだろうか。

本記事では周辺の様子と再開発の内容についてレポートする。

■閑静な住宅街に囲まれた三河島駅

東京都荒川区にある「三河島駅」は、上野駅を起点とするJR常磐線快速の停車駅だ。上野駅からは2駅・5分の距離に位置する。反対方面は北千住まで5分、柏まで25分弱で、取手までは30~40分でアクセスできる。

1路線しか通っておらず、周辺は住宅街であるためか、1日の平均乗車人数は約1万550人(2022年度)と都内の中でも比較的少ない水準だ。駅の出口は東側の都道313号線に面する1カ所しかない。

南北に通る都道313号線が周辺一帯のメインロードであり、道路沿いに店舗が入居する雑居ビルや中層マンションが並ぶ。

冒頭の通り313号線に面する駅のすぐ南側には、以前の再開発で建設された「アトラスブランズタワー三河島」が建つ。同マンションは地上32階建て・約120メートル、総戸数327戸の規模だ。

駅の北東側に道幅の狭い「荒川仲町通り商店街」があるほか、駅周辺一帯はマンションや戸建て住宅が密集する住宅街となっている。

ちなみに三河島駅から隣駅の日暮里駅には、徒歩でもアクセスが可能だ。両駅間は直線距離で850メートル、徒歩で15分程度となっている。

■地上43階建てタワマンとアリーナが誕生へ

今回の「三河島駅前北地区第一種市街地再開発事業」は駅の北側すぐそば、313号線に面する約1.5ヘクタールの区画が対象である。

荒川区立真土公園より東側、関川病院より南側の区画であり、両施設は対象には含まれない。現在は旧真土小学校の跡地として整備された「真土小思い出広場」が一部を占めるほか、戸建住宅やアパートが並ぶ区画である。建物が密集していて道は狭く、車1台がやっと通れる幅しかない。

再開発は313号線に面する東側が住宅棟となり、西側が多目的アリーナ棟となる計画。両棟は低層階で繋がる構造となっている。

住宅棟は地下1階・地上43階建て、高さ約160メートルのタワーマンションとなる。一般的なタワマンと同様、1~3階部分に商業・業務施設が入居する。

施設の具体例として、子育て支援施設が挙げられている。商業施設の店舗はスーパーマーケットが入居できるような規模を想定する。

4階以上には約760戸の住戸を設ける。そのうち4~11階に当たる約160戸はシニア住宅となるとのことだ。一般住宅の3LDK・4LDKなど、大型の住戸は条件の良い角部屋や上層階に配置される予定だという。価格帯などの詳細はまだ公表されていない。

ちなみに32階までの一部がタワーパーキングであり、地下駐車場と合わせて303台を収容する。なお、敷地の随所に広場を設置する他、周囲には歩道状空地を設ける。

一方、公益施設としての役割を担う多目的アリーナ棟は、高さが約24メートル。1階部分に駐車場や事務室、会議室などが入り、2階以上がアリーナとなる構造だ。災害時には防災関連施設としても活用する予定。

再開発工事は今年12月に開始し、2028年3月までに竣工を予定している。

参加組合員は三井不動産レジデンシャル、野村不動産、三菱地所レジデンスの3社。総事業費は工事費382億円を含む457億円で、311億円を参加組合員が負担し、146億円が補助金で賄われる。



周辺地域の再開発事業を振り返ると、2007~2009年にかけて日暮里駅東口側にタワマンが3棟、前述の通り三河島駅南側にも2014年に1棟が建設された。

しかし依然として下町雰囲気が残り、まだ開発の余地が認められる地域と言えよう。同じ荒川区内の西日暮里駅前でも、2030年頃の竣工を目指して47階建てタワマンの建設が計画されている。

今回のマンションも駅からほど近い好立地で、通勤・通学の利便性も兼ね備えている。アリーナの需要は未知数だが、低層階の店舗は周辺住民にとって有用な買い物の場となるだろう。

竣工時の需要を推測することは難しいが、昨今における分譲マンション販売時の高倍率を考えると、三河島駅の新タワマンも高い需要が期待されそうだ。

周辺には古い住宅が密集する区画が目立つ。本事業が進展することで、現在は「穴場」である三河島駅の知名度も高まっていくのかもしれない。

山口伸/楽待新聞編集部

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最終更新:6/25(火) 19:00

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