「君たちはどう生きるか」とゴジラ、アカデミーW受賞-邦画が快挙

3/11 8:53 配信

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(ブルームバーグ): 米映画界最高の栄誉とされる米アカデミー賞の第96回発表・授賞式が10日(日本時間11日)にロサンゼルスのハリウッドで開かれ、長編アニメーション賞に宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」、視覚効果賞に「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」(山崎貴監督)が選ばれた。

日本の長編アニメ映画の受賞は、やはり宮崎監督の「千と千尋の神隠し」(2003年)がアカデミー賞を初めて獲得して以来21年ぶりで、同監督は2度目の受賞となる。「ゴジラ-1.0」は、全てを失った敗戦後の日本に襲来するゴジラを迫力ある映像で描いた。視覚効果賞に日本の作品が選ばれるのは初めて。

「君たちはどう生きるか」は、前哨戦といわれるゴールデン・グローブ賞と、英国アカデミー賞でも日本作品として初めてアニメ映画賞を受賞していた。

林芳正官房長官は11日午前の記者会見で、アカデミー賞の受賞は「快挙であり、関係者の皆さまに深く敬意を表する」と述べた。これを契機に日本映画への注目が増し、「わが国文化への関心が高まることを期待している」とも語った。

国際長編映画賞部門にノミネートされていた役所広司さん主演の「PERFECT DAYS」(ビム・ベンダース監督)と、メーキャップ&ヘアスタイリング賞の候補作「マエストロ その音楽と愛と」でメークを担当したカズ・ヒロ(旧名・辻一弘)さんは賞を逃した。

原爆開発を主導した米物理学者の伝記映画「オッペンハイマー」が主要部門の作品賞に加え、監督賞(クリストファー・ノーラン監督)、主演男優賞(キリアン・マーフィー氏)などに輝いた。

原題:‘The Boy and the Heron’ Is Best Animated Film: Oscars Update、‘Oppenheimer’ Wins Seven Oscars Including Best Picture, Director(抜粋)

--取材協力:横山桃花.

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最終更新:3/11(月) 13:22

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