仮想通貨イーサ、急上昇の流れ維持-米国ETF申請の行方巡る観測で

4/9 14:29 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 暗号資産(仮想通貨)イーサがこの1カ月強で最大の上昇を記録し、この分野で脚光を浴びた。価格上昇はイーサに投資する米上場投資信託(ETF)申請の行方を巡る観測と関連している。

第2位のデジタル資産であるイーサはシンガポール時間9日午前11時20分(日本時間同午後0時20分)時点で約3710ドルと、米国の取引時間帯に8.5%上昇した流れを引き継いだ。イーサの年初来上昇率は62%と、市場のリーダーであるビットコイン(68%)に迫っている。

デジタル資産ヘッジファンド、パラタクシス・キャピタルの共同創業者エドワード・チン氏は「イーサETF運用会社が米証券取引委員会(SEC)と会合を持つという話がある」と述べた。

懐疑的だったSECは昨年の裁判所判断を受け、今年1月に米国のビットコイン現物投資型ETFをようやく承認した。こうしたETFは1月の運用開始以来590億ドル(約8兆9600億円)の資産を集め、ファンド分野としてこれまでで最も順調な滑り出しとも言える状況となった。これも追い風となり、ビットコインは3月中旬に過去最高値を更新した。

SECがイーサの現物投資型ETFを承認した場合、イーサが上昇する可能性をトレーダーは意識している。ブラックロックやフィデリティ・インベストメンツなど業界大手がこうしたファンドの設定を申請しているが、SECが承認するどうかは疑問だ。

原題:Bitcoin’s Nearest Rival Ether Holds Surge on US ETF Speculation(抜粋)

(c)2024 Bloomberg L.P.

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最終更新:4/9(火) 14:29

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