「投資信託あるある」に共感の声!個人投資家アンケートで見つかる勝つヒント
いちばん売れてる月刊マネー誌『ダイヤモンド・ザイ』の大人気連載、「読者の情報交換スポット・ザイクラブ」。フツウの個人投資家の本音や失敗がたっぷり読めると大好評だ。今回のお題は「教えて!みんなの“投資信託”事情」。投資信託は種類も多く、何を選べばいいのか迷いがち。「どんな投資信託を買ってる?」「どうやって投資してるの?」など、個人投資家のリアルな実態をお届け!(ダイヤモンド・ザイ編集部)
「ダイヤモンド・ザイ」2025年8月号の「読者の情報交換スポット・ザイクラブ」を基に再編集。データはすべて雑誌掲載時のもの。
● 新NISAで投資信託への投資は ますます活発に!
今月のお題は『教えて!みんなの投資信託事情』。2024年から新NISAが始まり、“オルカン”はじめ、頻繁に“投資信託”という言葉を耳にするようになった。でも実際、ほかのみんな、どんな投資信託をどこで買っているのか?
2つの質問と、自由回答のエピソードトークから、個人投資家のリアルな投資信託事情に迫ろう。
1つめの質問は、「新NISAで投資信託を買っていますか?」
その結果はグラフのとおり。約8割の人が投資信託を買っていると回答した。ザイ読者を中心にしたアンケートなので、一般的なアンケートより高めに出ていると考えられるが、それにしてもかなりの水準だ。
ちなみに約1年前に取ったザイの読者アンケートでは、投資信託の購入者は約7割だった。つまり1年で10%近く増えたことに。「今まで株しかやっていなかったが、NISAの非課税枠を余さず使い切ろうと思うと、つみたて投資枠も使わざるをえない」という、株から投信へ逆流(?)してきた投資家も。新NISAが、初めて投信を買うきっかけになった人が少なからずいるようだ。
2つめは「投資信託は主にどこで買っていますか?」
最も多い取引場所を尋ねたところ、1位はネット証券でこれもまた8割近い結果に。続く2位は証券会社の窓口、3位は銀行の窓口と「対面」での取引が合わせて14%に。「窓口で相談しながら買いたい」「投資信託の内容を説明してほしい」という声に代表されるよう、多少手数料が高くても、相談できる安心感にはかえられない、ということだろう。
● 投資信託で気になるワードは “オルカン”と“新興国”
投資信託の投資にまつわるエピソードでは、全体の約半数の回答に、「オルカン」の文字が。ちなみにオルカンとは、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」のこと。オール・カントリー、略してオルカンだ。また、全世界の株に投資する、インデックス型投資信託の総称としても、オルカンという表現が使われることも。では、お手軽派から本格派まで、「オルカン」投資の意見をチェック!
――いろいろ考えるのが面倒なので、とりあえず話題のオルカンを購入しました。(兵庫県・30代男性)
――自分好みのオルカンを作るべく、5種類の投信を各2万円ずつ積み立てています。(奈良県・60代男性)
――長期的に淡々と積み立ててきたオールカントリーはやっぱり安定しています。ここ最近は全体の相場で大きく下落しましたが、たくさん買えるチャンスだ! と思って前向きに捉えています。(静岡県・30代男性)
――つみたて投資枠は、過去の実績から高確率で積み上がるオルカンやS&P500のインデックス投信を選択していて、基本的には継続していきます。ただ、お試し銘柄を組み込む目的で、新興国投信を月1万円分だけ組み込んでいて、これはたびたび見直します。(茨城県・60代男性)
「オルカン」の次に多く言及されていたのが、新興国投信だ。先に上げた60代男性の他にも、投信で新興国に投資している人が目立った。半導体やAIなどテーマ型の投信も人気だが……。
――NASDAQに連動する投信と、インドネシア株、ベトナム株の投信を購入しています。どれもハイリスクですが、長期的に運用して大きなリターンを狙いたいです。(大阪府・30代女性)
――インド株型投信は絶賛されていましたが、パキスタンとの関係が悪化し、今年に入ってからも伸び悩み。いましばらくは諦めました。(岡山県・60代男性)
――トランプ関税ショック時にインド株型投信をデビューしました。まだプラス2%ですが、今後を楽しみにしています。下がれば買うので、「上がってもよし、下がってもよし」の気持ちです。(広島県・60代男性)
――半導体のテーマ型の投資信託に、まとまったお金を投資。一時的には大きく値上がりしましたが、数カ月後には市場全体の急な変動に巻き込まれ、含み損を抱えてしまい、焦って売却してしまいました。もっと慎重に、長期的な視点で投資すべきだったと反省しています。(静岡県・40代男性)
成長投資枠でドキドキ・ワクワク、投資するのもいいけれど、心穏やかに投資しつづけるには、こういう姿勢がいいのかも。
――忘れた頃に見てみると思いのほか、積立によって増えているので、見るたびにうれしくなります。ただ、「お金増えたし、おやつでも……」と気を抜きそうになるのを我慢して、無駄遣いをしないように自分を戒めています。(青森県・30代男性)
――コロナ時期も売らずに、ずっとコツコツ入金。今も差額プラスのまま。定年まであと30年。これからも鬼ホールドです。(沖縄県・30代男性)
――投資信託は、とにかく一度始めたら放置することを意識して、いくらプラスやマイナスになっているかは、年に2回くらいしか見ません。個別株はこまめにチェックしているので、投資の仕方の違いも楽しんでいます。(大分県・30代女性)
● トランプ関税ショックが吹き荒れるなか 損した人、得した人、何もできなかった人
もうひとつのお題は、定番テーマ「読者の投資エピソード」。日々の株式投資の気づきや、愚痴、自慢や失敗談など、“となりの個人投資家”がいま、何を考えているのかがわかるコーナーだ。
アンケートの回答期間が4〜5月だったこともあってか、今回は、「株を初めて買った」「始めて間がない」という読者からの投稿がチラホラ。
――投資が全く初めてなので、ひとまずクレカで積立を始め、その後成長投資枠で個別株を購入。楽しくなりすぎて、つい買ってしまいそうで怖いです。競馬が好きで、同じようなおもしろさがあるのかと、勝手に分析中。(東京都・50代)
――株価が上がったり下がったりで、不安な日が続いています。3月に始めたばかりで、これからいろいろ試してみようと思っています。(静岡県・40代男性)
そしてもうひとつ。2025年4〜5月といえば、トランプ関税の逆風が吹き荒れた時期ともかさなります。膨らむ含み損を嘆く投稿が多く見られました。
――投資を始めてまだ1年にもなりませんが、少しですが利益が出てウハウハ。でも、それを大きく上回る含み損も抱えています。厳しいものです。(徳島県・60代男性)
――数十年前に購入したディスコ(6146)が十数倍以上になり、さらに放置していたら今度は大幅に下落。今後も放置の予定です。(神奈川県・50代男性)
――銀行株やゲーム関連株、コンテンツ関連株、宇宙関連株で、結構な利益を得ていたにもかかわらず、株価が急降下。いつものことですが、売り時がわからず放置。少しずつ戻ってきていて大事には至っていませんが、売り時はいつも悩んでいます。(三重県・60代男性)
――2024年夏の株価暴落から未だに立ち上がれず……。トランプ関税騒ぎも悪影響。もう少し静観かと、我慢の日々です。(神奈川県・60代男性)
――トランプ関税のおかげで大変おトクに買えたように見えたのですが、なかなか元どおりに戻ってくれないものも……。早く戻れと、やきもきしています。(滋賀県・50代男性)
ただし、「ピンチはチャンス」、と考える、目利き読者もいたようです。その結果は?
――トランプ関税騒ぎで胃の痛い日が続きましたが、買い増ししたかった銘柄がバーゲン価格で手に入りました。株価は戻りつつあるので結果オーライ。(埼玉県・60代男性)
――トランプ大統領の発言と関税騒動で、相場も安定感がありません。ただ、ここが底かなと思うところで打診買いをするのが楽しみ。優待株投資で有名な桐谷さんも、恐れずに買っているのを知って、底値で買えた銘柄もありました。どうなるのか、このワクワク感がやめられませんね。(愛知県・50代女性)
――関税ショックで下がった際に、もっと下がるかなと思って待ってしまって、何も買えませんでした。思い切りが必要と実感。(神奈川県・40代女性)
ダイヤモンド・オンライン
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最終更新:7/4(金) 21:02