製造・非製造業とも小幅悪化か=海外減速、節約志向が影響―短観予測
日銀が13日発表する12月の全国企業短期経済観測調査(短観)に関する民間シンクタンクなど11社の予測が、10日までに出そろった。大企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は製造業、非製造業とも小幅な悪化を見込む。中国・欧州など海外経済の減速や、物価高による節約志向の高まりが景気を下押ししたと予想する。
DIは業況が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」を引いて算出する。
大企業製造業DIの予測平均は前回9月短観から1ポイント悪化のプラス12。自動車は認証不正問題などによる供給制約の解消で持ち直す一方、鉄鋼や金属製品は中国需要が振るわず、「輸出に勢いがなく、景況感を下押しする」(日本総合研究所)とみられる。
大企業非製造業DIも1ポイント悪化のプラス33。飲食・宿泊業などは堅調な訪日客需要で高水準を維持するが、人手不足による「収益機会喪失への警戒感は根強い」(農林中金総合研究所)との指摘がある。賃金上昇は下支え要因だが、消費は「引き続き物価上昇の重みで増加ペースが押さえ込まれている」(第一生命経済研究所)との見方が多い。
時事通信
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最終更新:12/10(火) 19:26