フェルボ・エナジーが本日ナスダックに上場 好調なスタートを切る=米国株個別

5/14 2:55 配信

株探ニュース

(NY時間13:48)(日本時間02:48)
フェルボ 37.70(+10.70 +39.63%)

  地熱発電を手掛けるフェルボ・エナジーが本日ナスダックに上場した。IPO価格27ドルに対して初値が36ドルで取引を開始し、一時38.41ドルまで上昇する場面も見られ、好調なスタートを切った。同社はマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が支援している。

 今回のIPOで約19億ドルを調達。これは2013年以来で最大規模のエネルギー・公益のIPOとなる。調達額は当初想定していた13億ドルを上回り、時価総額は約80億ドルとなった。

 昨年の売上高はまだ13.8万ドルに留まった一方、積極投資により5780万ドルの赤字を計上。ただ、アルファベットなどとの提携も進めており、これら企業は脱炭素目標を維持しながらデータセンターなどへの電力供給源として地熱発電は活用できると見ている。

 ウルリーCFOはインタビューで「IPO前に接触した投資家層は幅広かった。将来を模索する従来型のエネルギー投資家から、AI、ハイパースケーラー、そして電力需要トレンドに強い関心を持つ一般投資家まで含まれていた」と述べている。

 同社によると、潜在売上高ベースで約72億ドル相当の契約済み受注残を抱えている。ただし、その収益実現には時間を要する見通し。同社は現在、数千世帯向け電力供給が可能な3.5メガワット級のプロジェクトを運営しているほか、ユタ州で大型案件を進めている。

 地熱発電プロジェクト自体は数十年前から存在しているが、同社はより大規模なエネルギー抽出技術を確立したと主張。従来は地下に適切な水と熱が存在する一部地域でしか地熱発電は難しかったが、シェール革命で培われた技術を応用し、岩盤掘削や新技術活用によって、より多くの地域で地熱開発を可能にできるとしている。

 一方、収益化や顧客拡大にはコスト削減が課題となる。ユタ州の大型案件の建設コストは1キロワット当たり約7000ドルと、天然ガス発電所の建設コストの2倍超となる見込み。同社はコストを3000ドルまで引き下げることを目指しており、実現すれば燃料費負担が必要なガス発電よりも魅力的な投資対象になる可能性があるとしている。

【企業概要】
 水平掘削、多段階水圧破砕、地下監視技術を活用し、地熱発電施設を建設・保有・運営。米国で事業を展開している。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース(minkabu PRESS)

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最終更新:5/14(木) 2:55

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