〔NY外為〕円、156円台前半(13日)

5/14 6:43 配信

時事通信

 【ニューヨーク時事】週明け13日のニューヨーク外国為替市場では、米期待インフレ率の上昇をきっかけに円売り・ドル買いが強まり、円相場は1ドル=156円台前半に下落した。午後5時現在は156円19~29銭と、前週末同時刻(155円74~84銭)比45銭の円安・ドル高。
 朝方は手掛かり材料に乏しく、155円台後半でもみ合い。しかし、ニューヨーク連邦準備銀行が4月の消費者調査を公表すると、相場は動意付き、円は156円台に水準を切り下げた。同連銀によると、1年先の期待インフレ率は3.26%(前月3.00%)に上昇。当面は物価が高止まりするとの見方が根強いことが示された。
 日銀は13日の公開市場操作(オペレーション)で、期間5~10年の国債買い入れを減額。東京市場では一時円が上伸した。ただ、最近の米連邦準備制度理事会(FRB)高官らのタカ派的な発言を受けて利下げ期待が幾分後退しており、日米金利差を意識した円安・ドル高が再び進行。今週は14~15日にかけ、米消費者・卸売の両物価指数や小売売上高など重要指標の発表が予定されているが、結果次第では円がさらに下押しされる可能性もあるとして、市場関係者は神経をとがらせている。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0785~0795ドル(前週末午後5時は1.0766~0776ドル)、対円では同168円49~59銭(同167円76~86銭)と、73銭の円安・ユーロ高。(了)

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最終更新:5/14(火) 7:26

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