16日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で4日ぶり小反発、不動産株に買い

5/16 17:05 配信

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16日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比2.50ポイント(0.08%)高の3122.40ポイントと4日ぶりに小反発した。

不動産支援の動きが好感される。中国政府は数百万戸に上る売れ残り住宅の買い上げを検討しているもよう――などと報じられた。そのほか、浙江省の杭州市臨安区住宅都市農村建設局は15日、「商品住宅を公共賃貸住宅として供給するための買い上げ購入に関する告知」を公布。臨安区の住宅在庫を購入し、公共賃貸住宅に転換することが明らかにされた。人民元高も追い風。米長期金利の下落基調を受け、16日の外国為替市場では対米ドルの人民元相場が高く推移している。ただ、上値は重い。米中対立の警戒感が依然としてくすぶっているほか、17日に4月の経済指標(小売売上高や鉱工業生産など)が集中して公表されることも気がかり材料となっている。指数はマイナス圏で推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)

業種別では、不動産の上げが目立つ。緑地HD(600606/SH)が4.2%高、中華企業(600675/SH)が4.1%高、金地集団(600383/SH)が4.0%高、新城控股集団(601155/SH)が3.4%高、保利発展控股集団(600048/SH)が3.1%高で引けた。

銀行・保険株もしっかり。招商銀行(600036/SH)が3.4%、興業銀行(601166/SH)が2.2%、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が1.8%、中国平安保険(601318/SH)が2.9%、中国人寿保険(601628/SH)が2.3%ずつ上昇した。インフラ建設株、ハイテク株の一角なども買われている。

半面、発電株はさえない。華電国際電力(600027/SH)が3.6%安、大唐国際発電(601991/SH)が2.9%安、華能国際電力(600011/SH)と国電電力発展(600795/SH)がそろって2.1%安で取引を終えた。エネルギー株、自動車株、医薬株も売られている。

外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.55ポイント(0.22%)高の252.80ポイント、深センB株指数が1.64ポイント(0.15%)安の1122.01ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)


《CS》

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最終更新:5/16(木) 17:32

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