〔NY外為〕円、143円台後半(21日朝)
【ニューヨーク時事】21日午前のニューヨーク外国為替市場では、円買い・ドル売りが優勢となった海外市場の流れを引き継ぎ、円相場は1ドル=143円台後半に上昇している。午前9時現在は143円60~70銭と、前日午後5時(144円45~55銭)比85銭の円高・ドル安。
トランプ米大統領は20日、与党共和党の下院議員会合に参加し、看板政策である大規模減税を盛り込んだ法案を一致して支持するよう訴えた。法案に関しては、債務増大を懸念する財政規律派が支出削減を主張する一方、一部議員らが州・地方税の控除拡大を求めており、下院通過が見通せない状況となっている。米財政の先行き懸念などを背景に、海外市場では円買い・ドル売りが先行。ニューヨーク市場入り後も、その流れが続いている。
イスラエルがイランの核施設への攻撃を準備しているとの一部報道を背景に、安全資産としての円買いも入りやすい。
一方、市場参加者らは、日米財務相会談に注目。加藤勝信財務相は、カナダ西部バンフで21日から開催される先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議に出席予定。これに合わせ、ベセント米財務長官と個別に会談を行うことで日程調整を進めていると発表しており、加藤氏は「為替を含めて2国間の諸課題について議論を行いたい」と述べた。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1330~1340ドル(前日午後5時は1.1280~1290ドル)、対円では同162円80~90銭(同163円00~10銭)と、20銭の円高・ユーロ安。(了)
時事通信
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最終更新:5/21(水) 22:35