ソニーがパラマウント買収推進なら安保審査も、競争当局の調査に加え

4/20 12:59 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): ソニーグループを含む企業グループが米映画・テレビ大手パラマウント・グローバルの買収を目指す場合、米競争当局だけでなく、外国企業による米メディア買収を審査する当局の対象になると予想されると、ワシントンに拠点を置くアナリストが指摘した。

事情に詳しい関係者1人によれば、ソニーグループと米投資会社アポロ・グローバル・マネジメントが現在、パラマウント・グローバルの買収に向け共同提案する方向で協議している。

ソニー、パラマウントへの共同買収提案でアポロと交渉中-関係者 (3)

カウエンのアナリスト、ポール・ガラント氏は、ソニーが映画・テレビスタジオを所有していることから、米司法省の反トラスト当局は「スタジオの統合が劇場のオーナーや有料テレビ加入者に与える影響に注目するだろう」と述べた。

同氏はまた、ソニーは外国企業であるため、パラマウント傘下のテレビネットワークであるCBSの買収は米連邦通信委員会(FCC)のほか、国家安全保障の観点から通信分野の取引を調べる機関の審査も受けることになると指摘した。審査は半年以上かかる可能性がある。

パラマウントは現在、デービッド・エリソン氏率いる映画・テレビ製作会社スカイダンス・メディアと独占交渉中。

アポロとソニーの担当者にコメントを求めたが、すぐには返答はなかった。

バイデン政権は企業の合併・買収(M&A)に対する規制当局の審査を厳格化。米連邦取引委員会(FTC)はマイクロソフトによるゲームソフト会社アクティビジョン・ブリザード買収計画の差し止めを求め提訴したが退けられた。

原題:Sony Deal for Paramount Would Draw Added Regulatory Scrutiny(抜粋)

--取材協力:Ryan Gould.

(c)2024 Bloomberg L.P.

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最終更新:4/20(土) 12:59

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