<一撃!裏銘柄>ワックス市況拡大、期日向かいの日精蝋

3/14 11:43 配信

ウエルスアドバイザー

現在値
日精蝋1620

 日本精蝋 <5010> は国内唯一のワックス総合メーカーを標ぼうする。海外向けも世界30カ国以上に輸出販売を展開し、市場拡大の恩恵を受けやすいポジションに付ける。

 ガス由来の炭化水素系の「フィッシャートロプシュ(FT)ワックス」について、一部ではその需要規模が2030年まで年平均6%超で成長すると予想されている。同社は独自の分離・精製技術を駆使し、硬く溶けにくいFTワックスを製造。加工紙やホットメルト接着剤、アスファルト、ゴムなど多岐にわたる用途で使用されている。

 植物ワックスの成長性も大きく、同社はこの領域では、米ぬか由来の「ライスブランワックス」の開発に重点を置いている。米油抽出の際にできる蝋(ろう)分を精製したもので、サステナビリティーの観点から引き合いが強い。石油系ワックスからの代替ニーズも中・長期的に拡大しそうだ。

 今12月期の連結営業損益見通しは10.8億円の黒字(前期は5.5億円の赤字)と、黒字転換を見込む。事業モデルの転換期に当たり、前期は主原料の脱重油を進めた。今期は基幹工場のオペレーション効率化を継続しつつ、高品質製品の強化などにより収益性を高める。

 テクニカル面でも目が離せない。株価は長らく調整が続いたが、前回の高値(250円)を付けた昨年9月から間もなく信用期日の6カ月を迎える。主だった高値はおおむね半年サイクルで形成しており、現在は「対等数値」と「期日向かい」が一致する絶好のエントリーポイントとなる。

提供:ウエルスアドバイザー社

ウエルスアドバイザー

関連ニュース

最終更新:3/14(木) 11:43

ウエルスアドバイザー

最近見た銘柄

ヘッドラインニュース

マーケット指標

株式ランキング