住友商株が3年超ぶり上昇率、米エリオットの投資で還元期待高まる

4/30 9:24 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 住友商事の株価が買い気配で始まり、売買成立後は一時3年超ぶりの日中上昇率となった。アクティビスト(物言う投資家)として知られる米ヘッジファンド運営会社のエリオット・マネジメントが同社に数百億円規模を投資したことが明らかになり、株主還元の拡大期待が高まった。

30日の東京株式市場で住友商株は一時前営業日比9.1%高の4263円と大幅続伸。2020年8月31日(12%)以来の日中上昇率を記録し、上場来高値を更新した。他の大手商社株にも連想買いの動きが広がり、伊藤忠商事株も一時3%高、三菱商事株が2.6%高、三井物産株が3%高、丸紅株が3.8%高など。

岡三証券の大下莉奈シニアストラテジストは、商社株について「資源高が一服する中で今期減益計画が想定されていることから、今回の決算では株主還元策の拡充などが注目される」と指摘。そうした中でアクティビストによる株式取得の事実が判明し、「他の商社株含め資本政策の改善を一段と後押ししそうだ」と述べた。

関連記事

アクティビストの米エリオット、住友商事に数百億円投資-関係者

エリオットの住商株取得、日本の変化浮き彫り-存在感増す物言う株主

(c)2024 Bloomberg L.P.

Bloomberg

関連ニュース

最終更新:4/30(火) 9:24

Bloomberg

最近見た銘柄

ヘッドラインニュース

マーケット指標

株式ランキング