〔東京外為〕ドル、156円台半ば=米金利上昇で上伸(22日午後5時)

5/22 17:03 配信

時事通信

 22日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、時間外取引での米長期金利上昇を受けて、1ドル=156円台半ばに上伸した。午後5時現在は、156円40~40銭と前日(午後5時、156円21~22銭)比19銭のドル高・円安。
 午前は、日経平均株価の下落で156円10銭台に軟化したが、仲値公示に向けては国内輸入企業の買いや、時間外取引での米長期金利上昇に支援され、156円30銭台に上伸した。その後は、日経平均などを眺めながら、156円20~30銭で小浮動した。
 午後は、市場予想を上回る英CPI上昇率を受けた英ポンド買い・円売りが波及したほか、米長期金利上昇で156円40銭台へ水準を切り上げた。
 前日の米国市場では、ウォラーFRB理事が「あと数カ月、良い物価指標を確認する必要がある」と語り、インフレ鈍化に慎重な姿勢を示した。一方で「インフレは再燃しておらず、一段の利上げはおそらく必要ない」とも言及。市場関係者は「それほどタカ派的ではなく、ドル買いにつながらなかった」(外為仲介業者)と話す。
 東京市場は手掛かり材料難の中、米長期金利上昇でやや水準を切り上げた。ただ、156円台前半から半ばでの推移にとどまり、明確な方向感は出なかった。市場からは「次の材料待ちの様相を強めている」(FX会社)との声が聞かれた。
 米国時間にFOMC議事要旨が公表される。市場関係者は「2%目標への持続的な低下を確信するには時間がかかるとの見方が総意の中、利下げは今後のデータ次第と議論されたのではないか」(資産運用会社)と推測する。
 ユーロは対円で横ばい、対ドルは下落。午後5時現在は、1ユーロ=169円81~82銭(前日午後5時、169円72~73銭)、対ドルでは1.0857~0858ドル(同1.0864~0865ドル)。(了)

時事通信

最終更新:5/22(水) 17:34

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