〔米株式〕NYダウ続伸、220ドル高=ナスダックも高い(28日午前)

6/28 23:40 配信

時事通信

 【ニューヨーク時事】週末28日午前のニューヨーク株式市場は、米物価関連指標が小幅鈍化したことを好感した買いに、続伸している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時10分現在、前日終値比220.05ドル高の3万9384.11ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は151.63ポイント高の1万8010.31。
 米商務省が28日発表した5月の米個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比2.6%上昇、価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたコア指数も前年同月比2.6%上昇だった。全体とコア指数がいずれも市場予想(ロイター通信調べ)と一致したことで、インフレ上振れをめぐる過度の警戒感が和らぎ、買いが先行している。
 一方、ナイキが27日発表した2024年3~5月期決算は減収増益となり、売上高が市場予想を下回った。さらに、25年通期の売上高見通しが市場予想に反してマイナスとなるとの見方を示したことも嫌気され、ナイキは10%超の大幅安。ダウ全体を圧迫している。
 堅調な米景気指標やインフレ高止まりを理由に米連邦準備制度理事会(FRB)高官の利下げに慎重な発言が相次ぐ中、ボウマンFRB理事が参加するこの日午後の討論会の内容を見極めたいとの見方から買い控えをする動きもあり、ダウは上げ幅を縮小する場面もあった。
 個別銘柄では、アメリカン・エキスプレス、ユナイテッドヘルス・グループ、セールスフォースなどの上げが目立つ。一方で、ナイキのほか、コカ・コーラ、トラベラーズが下落。一方、前日夜に開かれた米大統領選候補によるテレビ討論会で、バイデン大統領の言動が精彩を欠き、トランプ前大統領が圧倒したとの見方が広がり、トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(TMTG)は一時買われる場面があった。(了)

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最終更新:6/29(土) 0:26

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