【日本株】配当利回りが高いだけでなく、業績成長で株価上昇も見込める注目の「高配当株」3銘柄を紹介!
●安心して持てる高配当株を4つの指標で見極めよう!
アナリストが厳選した注目の高配当株も紹介!
2023年に東京証券取引所が上場企業に対し、資本コストや株価を意識した経営を求めたことを背景に、配当を増やす企業が増えている。
とはいえ、高配当株も玉石混交なので、「利回りの高さ」だけで銘柄を選ぶのは厳禁。業績悪化で減配が発表されれば、株価下落や利回り低下のリスクがあるからだ。
そこでダイヤモンド・ザイでは、まず「時価総額300億円以上」の銘柄の配当利回りランキングを作成し、ランキングの上位250位までに入った銘柄の実力を「4つの指標」で5段階評価している。
指標の内訳はこうだ。まず、1つ目の指標は「配当余力」。企業がどれだけ長く配当を出し続けられるかを測るための指標で、利益剰余金をもとに「配当可能年数」を算出した。これは、仮に企業の利益がゼロになっても何年間配当を維持できるかを示すもので、もっとも重視したいポイントだ。
2つ目の指標は「割安度」。PERを使い、株価が利益に対して割安かどうかを診断。高利回りなうえにPERが割安な水準であれば、下値リスクが小さく、安心して保有できる。
3つ目の指標は「安定度」。時価総額をもとに企業規模を評価した。時価総額が大きい企業ほど事業基盤が安定しており、減配リスクも低い傾向にあるからだ。
そして4つ目の指標が「収益力」。企業がどれだけ効率よく利益を生み出しているかがわかるROEで評価した。ROEが高い企業は稼ぐ力が強く、配当維持力が高いといえる。
この4指標で評価をつけると、単なる「高利回りランキング」では見えてこない、配当の持続性を踏まえた“本当に狙うべき高配当株”が浮かび上がる。
なお、ダイヤモンド・ザイでは、ランキング上位250銘柄の中でも特に注目すべき高配当株を、フィスコの山本泰三さんに選んでもらっている。山本さんが選んだ銘柄は、必ずしも4つの指標がずば抜けて高いわけではないが、収益力などの裏付けがあり、配当だけでなく今後の株価上昇も見込めるものばかりだ。ここでは、そのうちの3銘柄を紹介しよう(※株価や配当利回りなどのデータは4月3日時点)。
1つ目の高配当株は、配当利回り5.8%で、ランキングでは7位に入ったジャフコ グループ(8595)だ(※配当余力の評価は「2」、安定度は「3」。ほかは評価なし)。
ジャフコ グループは、国内最大級のベンチャーキャピタル。スタートアップ投資とバイアウト投資(買収後に企業価値を高めて高値で売却する)を展開する。2026年3月期は大幅増配を予定し、配当利回りは6%に迫る。事業の性質上、業績の振幅は大きいが、2026年3月期配当予定の133円を下限額としている。資本効率の向上を進めており、追加的な株主還元も期待できる。
2つ目の高配当株は、配当利回り5.6%で、ランキングでは11位に入ったグンゼ(3002)だ(※配当余力の評価は「3」、割安度は「1」、安定度は「3」、収益力は「1」)。
グンゼはアパレル事業の構造改革と成長事業の両輪で、収益力の向上を図る。DOE(※株主資本配当率。企業が株主資本に対して、どの程度配当を支払うか示す指標。利益に連動しないため、数値目標を定めていれば、安定的な配当が期待できる)4%を目安とする安定配当方針も魅力だ。配当可能年数は10年超で、2026年3月期は2年連続となる特別配当も実施予定。
3つ目の高配当株は、配当利回り5.5%でランキングでは16位に入ったタウンズ(197A)だ(※配当余力の評価は「2」、割安度は「5」、安定度は「2」、収益力は「5」)。
タウンズは抗原検査キットを製造する企業。感染症の流行規模が当初の想定より小規模だったことで、今期の業績予想を下方修正。ただ、市場シェアの高さから製品の競争力は依然として高く、成長期待は不変だ。
実際、2030年6月期が最終年度となる中期経営計画では、売上高と営業利益の年平均成長率10%、配当では28円を起点とする累進配当など、意欲的な目標を掲げている。ROEは30%超で稼ぐ力が強い一方、株価はPER10倍割れと割安な水準だ。
ザイ編集部
最終更新:5/27(水) 1:45