タイ、カジノ合法化に向け一歩踏み出す-税収拡大と観光客誘致を図る

4/1 16:00 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 東南アジア2位の経済大国、タイがカジノ合法化への一歩を踏み出した。タイ政府はギャンブルを合法化することで違法賭博を阻止し税収を増やすとともに、高額消費をいとわない観光客の誘致を図る。

議員定数500人のタイ下院は3月28日、大型娯楽施設にカジノ併設を認める議会の委員会報告を支持した。出席議員257人中253人が賛成票を投じた。

下院は酒造業界の改革を求める一連の提案も承認したばかり。その中には、午後2ー5時の酒類販売を禁じる52年前にできた規定を廃止する案も含まれている。

ジュラプン財務次官はカジノ合法化が「タイにとって適切かどうか」を判断するため、カジノに関する調査を内閣に提出すると述べた。

IBISワールドは、世界のカジノ産業が昨年2633億ドル(約39兆9000億円)の収入を上げたと推計。タイはカジノ市場への参入を検討している最新の国だ。アラブ首長国連邦(UAE)は昨年9月、カジノ合法化の枠組みを策定。アブダビ首長国とラスアルハイマ首長国がカジノ導入の有力候補とみられている。

ギャラクシー・エンターテインメント・グループ(銀河娯楽集団)とMGMリゾーツ・インターナショナルは世界的なカジノの中心地であるマカオの見通しが不透明なことを踏まえ、タイでのカジノリゾート開設の可能性を検討している。

原題:Thailand Takes First Step to Legalize Casinos to Aid Economy (2) (抜粋)

--取材協力:Patpicha Tanakasempipat.

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最終更新:4/1(月) 16:00

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