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週間為替展望(ポンド/加ドル)-ポンド、3日の英予算演説に注目

2/27 5:04 配信

トレーダーズ・ウェブ

◆ポンド、英コロナワクチン接種が順調に進んでいることが支え
◆3日に行われるスナク英財務相の予算演説に注目
◆加ドル、投資家のリスク選好ムードで下値の堅い動きに
(為替情報部・金 星)

予想レンジ
ポンド円146.00-152.00円
加ドル円83.00-86.00円

3月1日週の展望
 英国が「合意なき欧州連合(EU)離脱」を回避し、ポンドは今年に入って対ドル・対円で上昇傾向を維持している。EU離脱の英経済への悪影響が懸念されて上値では売りが入りやすいが、足もとでは英国でコロナワクチン接種が順調に進んでいることもあり、ポンドは下値の堅い動きが続きそうだ。
 英国では昨年12月に始まったワクチン接種が急ピッチで進み、1回目の接種を終えた人は成人人口の4割近くに達し、ジョンソン英首相は「7月末までに全成人が接種できるようにしたい」と強調した。ジョンソン首相は22日にロックダウン解除行程を発表した。ロックダウン緩和の第1弾として、3月8日に全ての学校を再開させる。続いて早ければ4月12日に必要最低限ではない店舗や美容院、動物園やテーマパークなどの屋外の娯楽施設、ホスピタリティー産業の屋外サービス、屋内のジムやプールなど経済の大部分のセクターで営業を認める。5月17日から国外への渡航が許可される可能性を示唆し、最短で6月21日に社会的接触に関する全ての制限を解除することを目指している。ジョンソン首相のロックダウン緩和計画を受けて、英国では今夏に向けた航空便の予約件数が急増している。
 10-12月英失業率(ILO方式)は5.1%と2016年第1四半期以来の高い水準となったが、失業率は政府の雇用維持制度によって抑制されている。ただ、この制度は4月末に終了する予定で、終了すると失業率は年央には8%近くまで上昇すると見込まれている。イングランド銀行(BOE)のベイリー総裁は「政府が打ち出した封鎖措置緩和に向けたロードマップはBOEの想定と概ね一致している」と述べ、ブロードベント副総裁はインフレ期待が非常に安定していると指摘した。スナク英財務相は3月3日の予算演説で「パンデミックの収束および回復に向けた期間を支援する次の段階の雇用対策」を発表する予定であり、注目される。
 ロックダウン緩和による経済活動の正常化期待は強く、投資家のリスク選好ムードが続いており、加ドルは底堅い動きが続きそうだ。原油も引き続き堅調な動きで、資源国通貨である加ドルの下支えとなる。カナダ中銀(BOC)のマックレム総裁は、コロナワクチン接種が進んでいることから、国内経済は今年力強く回復するとの見通しを示した一方で、国内住宅市場に過熱の兆候がみられると指摘した。経済の緩みが完全に解消されるまでは金利は低水準にとどまると強調したが、市場の一部では好調な原油相場を念頭にBOCが4月の会合で資産購入ペース縮小を打ち出すとの見方も出ている。来週は10-12月期国内総生産(GDP)が発表される予定だ。

2月22日週の回顧
 コロナワクチンの普及、ロックダウン緩和で景気回復期待が強まり、リスク選好の株高・ドル安・円安の流れが継続した。ポンドドルは2018年4月以来の高値となる1.42ドル前半まで上昇し、ドル/加ドルは2018年2月以来の加ドル高となる1.24加ドル後半まで下落した。また、ポンド円は150円前半まで2018年5月以来の高値を更新し、加ドル円は2019年3月以来の85円台を回復した。(了)

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最終更新:2/27(土) 5:04

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