(ブルームバーグ): イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会(MPC)外部メンバーであるハスケル委員は、利下げは「まだまだ先」にすべきだとの見解を示した。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が伝えた。
ハスケル氏はFTとのインタビューで、利下げ開始を遅らせ、その後のペースも緩やかに行うことを支持するだろうと語った。現時点で市場は8月を初回に、年内ほぼ3回の0.25ポイント利下げがあると織り込んでいる。
この発言でハスケル氏は、MPC内でマン委員と並ぶタカ派であることを示した。マン氏は今週行われたブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、今年の利下げを金融市場は織り込み過ぎており、英中銀が米連邦準備制度理事会(FRB)の前に動く公算は小さいと警告した。
英中銀が先週発表した政策判断では、ハスケル、マン氏とも利上げの主張を取り下げたが、利下げの用意はないと両氏はくぎを刺している。
ハスケル氏はFTに対し、投票行動を変えた理由の一部はインフレの数字が予想以上に良好だったからだと説明。だが、英中銀が実施した企業調査では賃金の伸びが依然として高過ぎ、緩やかにしか鈍化しないだろうと述べた。
原題:BOE’s Haskel Warns Against Rushing to Cut Interest Rates(抜粋)
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最終更新:3/28(木) 18:26
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