〔東京外為〕ドル、148円台後半=米金利低下で水準切り下げ(11日午前9時)
11日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、一連の米経済指標を受けて米長期金利が低下したことに圧迫され、1ドル=148円台後半に水準を切り下げている。午前9時現在、148円71~72銭と前日(午後5時、149円01~02銭)比30銭のドル安・円高。
前日の海外市場では、欧州時間は148円台後半から149円台前半で上下動した。米国時間は、序盤の米消費者物価(CPI)で一瞬買われたものの、弱い米雇用関連指標で米長期金利が低下。ドル円は148円30銭台に反落した。中盤は149円台を回復する場面もあったが、米金利低下で148円50銭台に伸び悩んだ。東京時間の早朝は148円60銭台で推移している。
東京時間は「海外市場で売られた流れから上値が重いだろう」(FX業者)と見込まれる。9月の米CPIは「予想より強めだったが、上昇率自体は3年半ぶりの低さで、米インフレ動向は落ち着いている」(大手邦銀)と受け止められ、「ドル円は上値を追いにくい」(同)と指摘されている。
一方、「ドル円は下がったところでは押し目買いも見込まれる」(同)ため、下げ余地は限られよう。日米とも3連休を控えているため、「積極的には動きにくい」(同)との声も聞かれる。
ユーロは対円で下落。対ドルは小動き。午前9時現在、1ユーロ=162円59~61銭(前日午後5時、162円97~163円00銭)、対ドルでは1.0933~0934ドル(同1.0937~0937ドル)。(了)
時事通信
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最終更新:10/11(金) 9:35