24日の中国本土市場概況:上海総合0.9%安で続落、不動産株に売り

5/24 16:54 配信

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24日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比27.52ポイント(0.88%)安の3088.87ポイントと続落した。約1カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。

投資家の慎重スタンスが継続する流れ。米長期金利の上昇や、米中対立の激化懸念が投資家心理の引き続き重しとなっている。また、中国で来週27日に4月の工業企業利益、31日に5月の製造業PMI(国家統計局などが集計)などが公表されることも気がかり材料として意識された。ただ、下値は限定的。指数は約3週ぶりの安値水準で推移しているとあって、自律反発狙いの買いも散見される。一時プラス圏で推移した。(亜州リサーチ編集部)

業種別では、不動産の下げが目立つ。金地集団(600383/SH)が7.5%安、緑地HD(600606/SH)が4.3%安、信達地産(600657/SH)が3.6%安、格力地産(600185/SH)が3.3%安、信達地産(600657/SH)が3.6%安、保利発展控股集団(600048/SH)が2.7%安で引けた。ほか、深セン市場では万科企業(000002/CH)が6.0%安。格付け会社のフィッチ・レーティングスは23日、同社の投資判断を引き下げた。

ハイテク株もさえない。産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が5.7%、半導体モジュール生産の嘉興斯達半導体(603290/SH)が4.0%、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が3.4%、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が3.3%、フィンテック大手の恒生電子(600570/SH)が3.1%ずつ下落した。消費関連株、医薬株、素材株、金融株、インフラ建設株、軍事関連株なども売られている。

半面、発電株はしっかり。上海電力(600021/SH)が5.0%、国電電力発展(600795/SH)が4.7%、華電国際電力(600027/SH)が3.4%、華能国際電力(600011/SH)が2.3%ずつ上昇した。エネルギー株、電力設備株も買われている。

外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.84ポイント(0.33%)安の251.81ポイント、深センB株指数が10.09ポイント(0.89%)安の1126.02ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)

《CS》

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最終更新:5/24(金) 16:59

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