(ブルームバーグ): シンガポールのヘッジファンド運営会社アスティグネス・キャピタル・アジアは、4月から新ファンド「アスティグネス・システマチックRVマクロファンド」を外部投資家に開放し、数億ドルの資金を募集する可能性がある。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
情報の非公開を理由に匿名を条件に語った関係者によれば、同社はグローバル・マネージド・フューチャーズ取引に進出するとともに、投資範囲を拡大し、新たな資金プールを開拓している。アスティグネスの担当者はコメントを控えた。
新ファンドは株式・債券・為替・商品市場で先物を取引し、コンピューターアルゴリズムやダイレクト・マーケット・アクセス(DMA)を利用する。同ファンドはアスティグネスと同社のパートナーの資金で昨年10月にスタートして以来、プラス15%超のリターンを上げている。
アスティグネスは昨年の早い時期に、ジョン・メリウェザー氏率いるJWMパートナーズやドイツ銀行などで経験を積んだアイマッド・タレブ氏を新戦略の責任者に起用した。
アスティグネスのマクロファンドは、中国や日本への投資で利益を上げ、1-2月の運用成績はプラス2.6%余りとなった。2023年の成績はプラス7.6%だった。一方、システマチック戦略は今年の商品相場上昇から利益を得ている。
関連記事:
原題:Hedge Fund Astignes Seeks Hundreds of Millions for New Strategy(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Bloomberg
最終更新:3/28(木) 16:02
Copyright © 2024 Bloomberg L.P. 記事の無断転用を禁じます。
© LY Corporation