話題株ピックアップ【夕刊】(3):モンラボ、HEROZ、日本化

4/10 15:18 配信

株探ニュース

■モンラボ <5255>  343円  +23 円 (+7.2%)  本日終値
 モンスターラボホールディングス<5255>が急反発。きょう付の日刊工業新聞で、子会社モンスターラボが「次世代のインターネット技術『Web3』(ウェブスリー)対応のシステム開発・導入を支援するサービスで、シンガポールのWeb3関連サービス事業者、Bunzzと提携した」と報じられており、好材料視されたようだ。記事によると、モンスターラボがデジタル関連のコンサルティングサービスで培ったDXの知見と、Bunzz社のWeb3分野の技術力を生かすことで、ブロックチェーン技術を業務に生かしたい企業・団体に対して、事業戦略の立案から実装までの包括的な支援サービスを提供するとしている。

■HEROZ <4382>  1,613円  +90 円 (+5.9%)  本日終値
 HEROZ<4382>が大幅続伸。午前10時30分ごろ、しずおかフィナンシャルグループ<5831>傘下の静銀信用保証で、HEROZの住宅ローン審査業務に活用する不正検知AIシステムの運用が開始されたと発表しており、好材料視された。今回、静銀信用保証で運用を始めた不正検知AIシステムは、住宅購入目的でない可能性のあるローンの申し込みを即時に検知し、不正利用を防止するもの。過去の審査データを学習済みのAIモデルが、住宅購入目的でない住宅ローンの不正利用に該当する可能性をスコアで可視化。審査担当者が審査時にスコアを参照することで審査業務を効率化させつつ、不正利用の見落としを防ぐことで審査精度を向上させることができ、審査精度の向上や審査担当者の業務負担軽減につながるとしている。

■日本化学工業 <4092>  2,497円  +133 円 (+5.6%)  本日終値
 日本化学工業<4092>が3連騰し年初来高値を更新。9日の取引終了後、集計中の24年3月期連結業績について、売上高が400億円から380億円(前の期比0.2%減)へ下振れた一方、営業利益が16億円から21億円(同62.5%増)へ上振れたようだと発表したことが好感された。液晶や半導体及び通信向け、一般工業向けなどの主要取引先における販売数量が低調に推移したことで、売上高は計画を下回ったものの、原材料のサプライチェーンや調達価格の見直し、更には全社的なコスト削減などの収益改善策の取り組みが浸透したことで利益は上振れたとしている。なお、最終利益は投資有価証券売却益の計上などもあり、10億円から15億円(同75.4%増)へ上振れたとしている。

■トリプルアイズ <5026>  838円  +33 円 (+4.1%)  本日終値
 トリプルアイズ<5026>は5日ぶりに反発。正午ごろ、「画像認識プラットフォーム・AIZE(アイズ)」の累計ユーザー数が10万IDを突破したと発表しており、好材料視された。「AIZE」は、クラウド上でAIエンジンが画像を認識・分析を行うもので、19年に主に顔認証の用途としてスタート。23年以降、数千人から数万人規模の大企業が勤怠システムにAIZEを採用する動きがあったことで急速にID数が拡大し、更に「Team Spirit」や「AKASHI」など大手勤怠システムとの連携、アルコール検知器との連携システムである「AIZE Breath」のヒット、販売パートナーが50社を超えるなどの複数の要因から今回の10万ID突破に至ったとしている。

■AGS <3648>  880円  +27 円 (+3.2%)  本日終値
 AGS<3648>が3日続伸。午前10時ごろ、ALSOK<2331>と業務提携し開発・提供している自治体向け「派出システム」(税公金受付システム)に関して、新たにビジコム(東京都新宿区)との連携を開始したと発表しており、好材料視された。AGSの派出システムは、地方公共団体の役所内に設置する派出窓口において、現金取り扱い及び納付書集計などを自動化するサービス。一方、ビジコムは全国の地方公共団体の税務課や住民課など多くの窓口業務において公金収納POSレジやセミセルフレジの導入の実績があり、今回の連携により、既にビジコムの公金収納POSレジやセミセルフレジを使用中の地方公共団体には、レジを変更することなく「派出システム」を導入できるなどのメリットがあるとしている。

■インフォネット <4444>  1,205円  +35 円 (+3.0%)  本日終値
 インフォネット<4444>が高い。Webコンテンツ構築や運用・保守などを手掛け、人工知能(AI)分野も育成している。24年3月期は営業25%増益を見込むなど業績も好調だ。そうしたなか、9日に立正大学サイトでAI検索+チャットGPT要約回答の「Cogmo Enterprise 生成AI」サービスの提供開始したことを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。時価総額20億円台と小型で足の軽さに着目した短期筋の攻勢を誘導している。

■ナイル <5618>  1,008円  +27 円 (+2.8%)  本日終値
 ナイル<5618>が後場に入り上げ幅を拡大。正午ごろ、生成AI導入支援サービスとして、マーケティング業務の効率化とサービス成長を目的とした「マーケティング業務特化型プラン」の提供を開始したと発表しており、好材料視された。同社では、生成AI導入支援サービスとして、導入から業務改善、事業成長を目的とした「生成AIコンサルティング」サービスを展開しており、「マーケティング業務特化型プラン」では2000社を超えるWebマーケティング支援実績から得たこれまでの知見と、生成AIを活用した自社メディア運用実績に基づきサービスを展開する予定。自社メディア運用に生成AIを導入することで、ウェブ記事のリライトの52%工数削減、ウェブ新規記事作成の38%工数削減などの効果があるとしている。

■トレイダーズ <8704>  696円  +16 円 (+2.4%)  本日終値
 トレイダーズホールディングス<8704>が高い。午前11時30分ごろ、iPS細胞由来の軟骨を利用した再生医療技術の実用化に取り組むArktus Therapeutics(京都市左京区)への出資を実行したと発表しており、好材料視された。インベストメントLab(東京都中央区)と共同で運営するコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「トレイダーズFinTech1号投資事業有限責任組合」を通じて出資を行った。Arktus社は、iPS細胞研究の先駆者である京都大学の知見と佐賀大学の先端的バイオ3Dプリント技術を融合させ、変形性膝関節症等を対象とした再生医療技術の実用化を目指すベンチャーで、トレイダーズは今回の出資を通じて、一人ひとりのウェルビーイングな暮らしとサステナブルな社会の実現に貢献することを目指すとしている。

■アドバンRM <8769>  414円  +9 円 (+2.2%)  本日終値
 アドバンテッジリスクマネジメント<8769>が3日続伸。午前11時ごろ、ストレスチェックサービス「アドバンテッジ タフネス エンゲージメントプラス」と、各種健康データなどを集約できるデータマネジメントプラットフォーム「アドバンテッジ ウェルビーイング DXP」が、SBSホールディングス<2384>に採用されたと発表しており、好材料視された。SBSHD及びそのグループ企業22社の従業員約1万7000人にストレスチェックが提供されることになり、グループ企業が同じ基準で従業員のエンゲージメント状態を把握できるようになるほか、サーベイ一本化によるオペレーションの効率化やコスト面でもメリットがあるとしている。

■ファーストブラザーズ <3454>  1,270円  +21 円 (+1.7%)  本日終値
 ファーストブラザーズ<3454>が反発した。9日の取引終了後、24年11月期第1四半期(23年12月~24年2月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比7.6%増の19億5500万円となったほか、経常損益は1億2900万円の黒字(前年同期は1億円の赤字)となった。黒字転換を好感した買いが入ったようだ。営業利益は同20倍の2億4000万円となった。投資銀行事業において賃貸収益が増加したほか、施設運営事業での売り上げも伸びて業績を押し上げた。

●ストップ高銘柄
 メディアリンクス <6659>  124円  +30 円 (+31.9%) ストップ高   本日終値
 トラースOP <6696>  394円  +80 円 (+25.5%) ストップ高   本日終値
 ヤマト・インダストリー <7886>  1,599円  +300 円 (+23.1%) ストップ高   本日終値
 さくらケーシーエス <4761>  1,699円  +300 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値
 アズジェント <4288>  561円  +80 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値
 など、11銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース(minkabu PRESS)

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最終更新:4/10(水) 18:26

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