日経平均は917円安と続急落、終値で8カ月ぶりに3万4000円割れ=4日後場
4日後場の日経平均株価は、前日比955円35銭安の3万3780円58銭と続急落し、終値ベースでは昨年8月5日(3万1458円42銭)以来、約8カ月ぶりの水準となった。TOPIX(東証株価指数)も同86.55ポイント安の2482.06ポイントと大幅に3日続落した。現地3日の米国市場で、トランプ政権の相互関税政策の内容を受け、NYダウが急反落し、ナスダック総合指数も3日ぶりに大幅反落。日本株も輸出関連企業からの資金流出が加速したほか、日銀の追加利上げが遅れるとの見方から銀行株が連日で下落した。日経平均は午後1時56分に同1476円17銭安の3万3259円76銭を付けた。市場では2営業日連続で大幅に下げたことで、「信用取引での追加証拠金請求を回避するための処分売りも出たもよう」(中堅証券)との声も聞かれた。
東証プライム市場の出来高は32億1595万株、売買代金は6兆8414億円。騰落銘柄数は値上がりが140銘柄にとどまった一方、値下がりは1489銘柄と9割に達した。変わらずは8銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち30業種が下落、3業種が上昇した。三菱UFJ <8306> 、三井住友 <8316> などの銀行株や、住友電工 <5802> 、フジクラ <5803> などの非鉄金属株が下落。出光興産 <5019> 、ENEOS <5020> などの石油石炭製品株や、MS&AD <8725> 、東京海上 <8766> などの保険株も安い。大和証G <8601> 、野村 <8604> などの証券商品先物株や、INPEX <1605> 、石油資源 <1662> などの鉱業株も軟調。日立 <6501> 、ソニーG <6758> などの電気機器株、トヨタ <7203> 、ホンダ <7267> などの輸送用機器株も弱かった。一方、JR東日本 <9020> 、JR東海 <9022> などの陸運株や、キリンHD <2503> 、JT <2914> などの食料品株が高い。
個別では、新光電工 <6967> (監理)、霞ヶ関キャピ <3498> 、オプテクスG <6914> 、ルネサス <6723> 、ティラド <7236> が下落。半面、グッドコムA <3475> 、キユーピ <2809> 、ライドリC <2585> 、日ガス <8174> 、ニトリHD <9843> などが上昇した。
提供:ウエルスアドバイザー社
ウエルスアドバイザー
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最終更新:4/4(金) 15:49