ニューヨーク外国為替市場概況・14日 ユーロドル、続伸

5/15 6:04 配信

トレーダーズ・ウェブ

 14日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは続伸。終値は1.0819ドルと前営業日NY終値(1.0790ドル)と比べて0.0029ドル程度のユーロ高水準だった。米労働省が発表した4月米卸売物価指数(PPI)が前月比で予想を上回ると米長期金利の上昇とともにドル買いが先行し、一時1.0768ドルと日通し安値を付けた。
 ただ、同時に3月分の数値が下方修正されたこともあり、米金利の上昇とドル高は一時的なものにとどまった。米長期金利が低下に転じると一転ドル売りが優勢となり、24時前に一時1.0826ドルと日通し高値を更新した。
 なお、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は「ここ数カ月インフレ沈静化に進展がなかったことを踏まえ、当局は忍耐強くあるべきで、政策金利を引き続き高水準に維持する必要がある」「FRBが再利上げを迫られる可能性は低い」と改めて表明した。また、PPIの結果については「かなりまちまちな内容だった」と指摘した。

 ドル円は3日続伸。終値は156.42円と前営業日NY終値(156.22円)と比べて20銭程度のドル高水準だった。米PPIの上振れをきっかけに円売り・ドル買いが先行すると21時30分過ぎに一時156.74円と日通し高値を付けたものの、すぐに失速した。一時は4.52%台まで上昇した米10年債利回りが4.44%台まで低下したことも相場の重しとなり、22時30分前には156.23円付近まで下押しした。市場では「4月米PPIは予想を上回ったものの、3月分が下方修正されたため、物価の上振れへの過度な警戒が薄れた」との指摘があった。
 もっとも、オセアニア時間に付けた日通し安値156.14円が目先サポートとして働くと下げ渋った。「イエレン米財務長官から為替介入をけん制するコメントが再び出たことで、日米金利差を背景にした円売り・ドル買いが出やすい」との声も聞かれた。

 ユーロ円は7日続伸。終値は169.25円と前営業日NY終値(168.56円)と比べて69銭程度のユーロ高水準。イエレン米財務長官の発言で為替介入への警戒が後退する中、ユーロドルの上昇につれた買いが入った。1時前に一時169.36円と本日高値を更新した。そのあとも169円台前半での推移が続いた。

本日の参考レンジ
ドル円:156.14円 - 156.74円
ユーロドル:1.0768ドル - 1.0826ドル
ユーロ円:168.47円 - 169.36円

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最終更新:5/15(水) 6:04

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