マイクロストラテジー、時価総額でS&P500種企業の約半数を上回る

3/29 1:53 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 企業向けソフトウエアメーカー、米マイクロストラテジーの株式時価総額は今や、S&P500種株価指数構成企業の半数近くを上回っている。「ビットコインヘッジファンド」と形容されることもある同社のこうした時価総額は、今年の暗号資産(仮想通貨)上昇がいかに激しいものかをうかがわせる。

ビットコインに巨額の投資をしているマイクロストラテジーの株価は年初から204%高。2023年末の632ドルから、前日には終値で1919ドルに達した。ビットコインが最高値付近にとどまっていることが背景にある。ちなみに、株式相場の巨人であり、投資家に人気のエヌビディア株は今年82%上昇となっている。

この結果、マイクロストラテジーの時価総額は320億ドル(約4兆8400億円)を超えた。27日終値の時点で、S&Pを構成する503銘柄のうち、イーベイやデルタ航空など237銘柄を上回る規模となった。

同社は現在、ラッセル2000指数の構成銘柄だ。同指数構成企業の平均時価総額は10億ドル。小型株で構成するラッセル指数では、S&P500種への採用が決まったスーパー・マイクロ・コンピューターの600億ドルに次いで、2番目に大きい時価総額となる。

しかしこの場合、規模は重要ではないかもしれない。マイクロストラテジーはさらに多くのS&P500種構成企業のバリュエーションを凌ぐことができでも、指数への組み入れは一筋縄ではいかないだろう。

インタラクティブ・ブローカーズのチーフストラテジスト、スティーブ・ソスニック氏は、マイクロストラテジーは「実質的にビットコインのレバレッジドホールディング会社だ」と指摘。「その特異な構造のために、S&P500種の採用基準で求められる一貫した形での収益創出がない」と述べた。

マイクロストラテジーの広報担当者にコメントを求めたが、返答は得られなかった。

原題:MicroStrategy Is Worth More Than Almost Half of S&P 500 Stocks(抜粋)

--取材協力:Tom Contiliano、Carmen Reinicke.

(c)2024 Bloomberg L.P.

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最終更新:3/29(金) 1:53

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