〔東京外為〕ドル、155円台前半=米金利上昇で水準切り上げ(25日午前9時)

4/25 9:03 配信

時事通信

 25日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米長期金利の上昇に支援され、1ドル=155円台前半に水準を切り上げている。午前9時現在、155円26~27銭と前日(午後5時、154円90~90銭)比36銭のドル高・円安。
 前日の海外市場では、欧州時間は154円90銭台でもみ合った。米国時間の序盤に一時155円10銭台に上昇したが、直後に154円90銭台に反落。その後は米長期金利の上昇を背景に改めて買われ、中盤に155円30銭台まで上値を伸ばした。終盤は戻り売りも出て、155円20銭台に伸び悩んだ。東京の早朝も同水準。
 前日の海外時間は、序盤は介入警戒感から155円手前で足踏み状態だったが、「155円に乗せた段階で介入がなかったことから改めて上値を追う格好になった」(FX業者)と指摘される。インフレ懸念から米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大観測からドル買い・円売りが強まった。
 東京時間も米長期金利の上昇に支援され、「底堅さは維持される」(同)とみられる。もっとも、「155円乗せで直ちに介入がなかったとはいえ、いつ介入が入ってもおかしくはない水準」(大手邦銀)でもあるため、「改めて上値を追う状況にはない」(同)という。明日には日銀決定会合の結果公表も控えており、「介入を警戒しつつ、改めて様子見ムードが強まるのではないか」(同)との声が聞かれる。
 ユーロも対円は上昇。対ドルは小高い。午前9時現在、1ユーロ=166円14~16銭(前日午後5時、165円55~56銭)、対ドルでは1.0699~0701ドル(同1.0688~0688ドル)。(了)

時事通信

関連ニュース

最終更新:4/25(木) 9:35

時事通信

最近見た銘柄

ヘッドラインニュース

マーケット指標

株式ランキング