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米ドル/円は151.84~160.20円を抜けないと、週足では動きが出ない! 160.20円超えなら170、180円方向、151.84円割れなら150.80円方向へ。米CPIや介入に注目

5/14 19:37 配信

ザイFX!

米ドル/円日足は156.27円を上抜けたことで、日足レンジ上限157.97円に向かう可能性が高くなった
 米ドル/円の日足レンジは、先週のコラムでお伝えしたとおり、5月3日(金)安値151.84円から、5月1日(水)高値157.97円の約6円幅で、151.84円から戻す動きが続いています。

 日足チャートをご覧頂くと、5月2日(木)は156.27円で上値を抑えられて上ヒゲになっており、5月3日(金)は151.84円で下落を止められ戻されて下ヒゲになっています。

 つまり、この2本の日足を束ねて1本にして考える(※)と、FOMC(米連邦公開市場委員会)の後に予想外の介入をして大きく下げた5月1日(水)の動きの後、上下にヒゲを出して相場が迷っている形になります。

(※複数のローソク足をまとめて考える方法については拙著『ずっと使えるFXチャート分析の基本』をご参照下さい)

 そして、本日(5月14日)、156.27円を上抜けたということは、5月3日(金)安値を底に迷っていた相場が、当面は上昇する可能性が高くなっていることが示されています。

 このため、米ドル/円日足の直近は、日足レンジ上限である5月1日(水)高値157.97円に向かう可能性が高くなっています。

 ただ、157.97円に接近する157円台では、上値が重くなる可能性もあります。157.97円が日足レンジ上限であるため、相場の壁として意識されるからです。

 このため、買い手はいったん利食いを入れやすく、そうなると上値は重くなってきます。

 逆に、157円台も順調に上昇するようなら、買い手の利食いは少なく、買い手優勢が続くため、157.97円のブレイクと、160円に向けて動きやすいと推測されます。

 米ドル/円日足では当面、157円台が注目で、詳細は本日のメルマガをご参照ください。

田向宏行のダウ理論で勝つ副業FX! 
2024年5月14日(火)11:41の配信メールより一部抜粋
USDJPYの157円台
5/2高値=156.27は、5/1の介入後の戻り高値だったので、これを上抜けたことで日足レンジ上限である5/1高値=157.96に向かう可能性が高くなっています。
日足レンジ上限=157.96を上抜けると、日足は再び転換して上向きとなり上昇の可能性が高まりますが、この上には、チャートポイントにもあるように4/29高値=160.20があり、ここは当局が介入したレベルなので、強い壁として意識されそうで簡単には上抜けしにくそうです。

米ドル/円は先々週足の値幅151.84~160.20円のどちらかを抜けないと、動きがわからない
 米ドル/円は介入で値幅が広くなっているので、週足でも見てみると、こちらは少し景色が違います。

 週足レンジは4月5日(金)安値150.80円から、4月29日(月)高値160.20円で、まだダウ理論は下方向に転換していません。このため、上方向の動きが続いていることになります。

 よって、週足ではレンジ内で調整しているだけです。

 しかも、週足は介入のあった先々週が8円以上の値幅があり、先週足も今週足も先々週足の値幅内での動きで、週足ははらみ線になっています。

 ということは、週足では、160.20円か5月3日(金)安値151.84円のどちらかを抜けないと、動きがわかりません。

 160.20円を上抜ければ、週足が上にブレイクします。同時に日足週足月足が高値更新するので、170、180円方向へ向かうことになってきます。

 一方、151.84円を割り込むと、日足レンジが下へ更新されますし、週足レンジ下限150.80円へ向かう可能性が高まります。

 この160.20円超えと、151.84円割れで、その後の流れが大きく変わることになります。

 このため、相場はこの先々週足の値幅で迷いやすく、すでにはらみ線が2週目になっていることからも、こうした膠着が続くかもしれません。

 こうなると、週足ダウ理論では値幅が広くなるので、短い時間軸での対応はメルマガで書いていますが、こちらは時間軸が短くなる分、細かなチャートチェックとリスク管理が必要になります。

米ドル/円が動き出す要因は米CPIや介入などか
 この先々週足値幅を超える動きが出るかどうかは、相場次第なので誰にもわかりませんが、要因として考えられるのは、今日明日の米国物価指標(5月14日PPI(卸売物価指数)、5月15日CPI(消費者物価指数))と、当局の介入です。

 2022年10月の介入では、その後127円まで24円も下げましたが、これは単に介入の影響ではなく、11月のCPIショックで米ドル/円の流れが変わったからでした。

 このためか、今回もCPIには注目が集まっていますし、そうした指標前後で、米財務長官から介入に関して苦言を入れられながらも、当局が介入を続けられるのかが注目されます。

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最終更新:5/14(火) 19:37

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