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週間為替展望(ポンド/加ドル)-BOE、年内利上げに踏み切る可能性も

9/25 3:55 配信

トレーダーズ・ウェブ

◆BOEのタカ派姿勢の高まりで、一部では年内利上げに踏み切る可能性も浮上
◆加ドルは上値重いか、対ドルで金融政策見通しの優位性が後退
◆引き続き中国恒大絡みのリスクセンチメントの変化に注意

予想レンジ
ポンド円 149.00-153.50円
加ドル円 84.50-88.50円

9月27日週の展望
 イングランド銀行(BOE)がタカ派姿勢を強めており、ポンドは底堅い動きか。BOEは今週の会合で市場予想通りに金融政策の据え置きを決定した。ただ、資産買い入れ額の縮小を主張したのは前回のソーンダーズMPC委員にラムスデンBOE副総裁が加わり2名に増えた。BOEは足元でインフレが進む一方、コロナ感染拡大などで先行きが見通しにくく、引き続き景気回復を支える必要があると判断するも、「引き締めを実施する根拠が強まっている」との認識を示した。短期金融市場では最初の利上げ時期が2022年5月から前倒しされ、2月に0.15%の利上げを織り込んでいる。一部では年内にも利上げに踏み切る可能性があるとの声も聞かれた。雇用データがBOEの予想以上に堅調であり、「インフレ圧力は持続する可能性が高い」ことを示す証拠も増えており、BOEが引き締めを早める可能性はある。

 加ドルは上値の重い動きか。来週も中国恒大問題を背景としたリスクセンチメントの変化に警戒。カナダ中銀(BOC)は加経済が量的緩和(QE)政策を続ける必要がない段階に近づいているとの見解を示すなどタカ派姿勢を維持しているが、今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で最初の利上げ時期の見通しが2022年に前倒しされ、加ドルは対ドルで金融政策に対する優位性が後退している。また20日の加総選挙ではトルドー首相率いる自由党が第1党の座を維持し、トルドー首相は3期目を確実にしたが、目指していた過半数奪還には届かなかった。自由党と同じく企業増税や石油・ガス業界の排出規制強化を選挙公約に掲げた左派の新民主党と手を組む可能性が高く、安定した政権運営が期待され、政治リスクは高まっていない。

 相場全体としては、引き続き中国恒大集団関連のヘッドラインに注目。中国政府の出方に焦点が集まっているが、政府が直接支援を提供する可能性は低く、恒大が経営破綻を回避するのは極めて厳しい状況である。10月1日の国慶節前に政府が恒大問題で何らかの決断を下すとの報道もあるが、同社が経営破綻に追い込まれれば、問題が山積みの不動産業界に第2、第3の恒大が表面化し、異常なほど長く続いている中国の不動産バブルの崩壊につながる懸念はある。ただ、中国と米国の金融システムは大きく異なっていることや、中国政府の強力な政治的影響力を鑑みると、大規模な金融危機は回避されると見込まれている。リーマンショックのような世界的な金融危機が起きる可能性は小さいとみる向きが大勢を占めている。

9月20日週の回顧
 週明けから資金繰り難に陥っている中国の不動産開発大手、中国恒大集団の債務問題への警戒感でリスクオフの円買い・ドル買いが先行したが、後半は過度な警戒感が後退し、「行ってこい」の相場となった。BOE会合後にポンド買いの動きが見られ、ポンドドルは1.36ドル前半から1.37半ば、ポンド円は149円割れから151円半ばまで切り返した。加ドルもポンド同様に売り先行後、買い戻しが優勢となった。原油高も加ドルの支えとなり、ドル/加ドルは1.29加ドル手前から1.26加ドル前半まで加ドル高となり、加ドル円は84円後半から87円前半まで持ち直した。(了)

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最終更新:9/25(土) 3:55

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