「Mag7」の名付け親、「Lag7」への転落を予想-日欧銀行株に妙味
(ブルームバーグ): 「マグニフィセント・セブン(壮大な7銘柄)」の名付け親であるバンク・オブ・アメリカ(BofA)のマイケル・ハートネット氏は、同テク大手7社が「ラグニフィセント・セブン(出遅れ7銘柄)」になるだろうと警鐘を鳴らした。割高な米国株ではなく、割安な外国株に目を向けるべきだと提唱している。
BofAのストラテジストであるハートネット氏は、投資家は米国株に過剰なエクスポージャーを抱えていると指摘。人工知能(AI)投資がピークに達する見通しであることから、こうしたポジションへのリスクが高まるとリポートで述べた。米国が世界で突出したパフォーマンスを見せる原動力となってきた過剰な財政支援や移民といった要因が年内に後退するとの見方も示した。
「米国の例外主義は今では極めて割高となり、投資マネーが異常に集中している」とハートネット氏は指摘。「『マグニフィセント・セブン』は『ラグニフィセント・セブン』となり、米国と世界の株式市場、およびクレジット市場の裾野の広がりを支える」と述べた。
同氏はとりわけ日本と欧州の銀行に前向きな見方を示しており、世界的に事業活動が転換期を迎えている中で、両セクターは割安で「愛されていない」と表現した。ユーロ・ストックス銀行株指数は2007年のピーク時から約67%下落。東証株価指数(TOPIX)銀行株指数は1989年のピークを74%下回っている。
またコモディティー(商品)や高利回り債、外国株、資源株など「オールドエコノミー」セクターへの投資を通じて、経済成長の回復に備えるよう推奨した。
原題:BofA’s Hartnett Who Coined Magnificent Seven Says Tech Will Lag(抜粋)
--取材協力:Michael Msika.
(c)2025 Bloomberg L.P.
Bloomberg
関連ニュース
- 【米国市況】ドル上昇し155円台前半、関税巡る懸念が市場揺らす
- メタ、法人登記をデラウェア州から移す方向で協議-関係者
- 金や銀が米国に続々流入、関税に備え空輸急ぐ-「極めて異例」との声
- 18兆円余りが子会社から流出、フランクリンは再編と経費削減に着手
- 米ゴシップ系インフルエンサー、TikTokで移民取り締まり警戒情報提供
最終更新:2/1(土) 0:48