フォード、決算受け時間外で5%近く下落 通期のEBIT見通しを下方修正=米国株個別
(NY時間16:54)(日本時間05:54)時間外
フォード・モーター 10.81(-0.56 -4.93%)
フォードが時間外で下落。引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益は予想範囲内だったものの、売上高は予想を上回った。ただ、株価は時間外で下落。EBITが予想を下回ったほか、通期のガイダンスでもEBIT見通しを下方修正している。
同社はEVの需要鈍化に直面し、コスト削減とEV戦略の見直しに苦戦する中、通期は従来予想の下限に留まると発表。ファーリーCEOはEV部門は会社全体の足を引っ張っていると述べている。同社のローラーCFOはインタビューで「サプライヤーの混乱により利益ガイダンスを下方修正した。ハリケーンの影響もあり供給が途絶えた」と述べていた。「保証費用とインフレは予想以上だった」とも語った。
同社は7月に保証費用の急増を報告し株価も急落していたが、同社によると第3四半期は保証費用を削減でき、同時に車両価格上昇の恩恵も受けたという。ファーリーCEOは修理の苦境を改善するため、数千台の新型車をデトロイト周辺の駐車場で待機させ、品質チェックを強化するなど、目先の利益を度外視した思い切った行動に出ている。
同社はまた、EVへの投資を縮小。主な購買層が高価なバッテリーモデルを敬遠し、不安定な充電インフラに頭を悩ませているとしている。同社は8月に開発中だった3列シートのEVスポーツ用SUVの開発を中止した。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.49ドル(予想:0.49ドル)
・売上高:462億ドル(予想:453億ドル)
フォード・ブルー:262億ドル(予想:246.3億ドル)
フォード・プロ:157億ドル(予想:152.8億ドル)
フォード・モデルe:12億ドル(予想:14.2億ドル)
・EBIT(調整後):26億ドル(予想:27.7億ドル)
フォード・ブルー:16.3億ドル(予想:17.7億ドル)
フォード・プロ:18.1億ドル
フォード・モデルe:-12.2億ドル(予想:-13.4億ドル) ・EBITマージン(調整後):5.5%(予想:6.3%)
(通期見通し)
・EBIT(調整後):100億ドル(従来:100~120億ドル)(予想:106.3億ドル)
フォード・ブルー:50億ドル(従来:60~65億ドル)
フォード・プロ:90億ドル(従来:90~100億ドル)
フォード・モデルe:-50億ドル(従来:-50~-55億ドル)
・FCF(調整後):75~85億ドル
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース(minkabu PRESS)
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最終更新:10/29(火) 6:04