メジャーSQ後、日経平均は調整局面入り
みなさん、こんにちは。
先週のコラムでもふれましたが、日経平均はメジャーSQがらみの売りが影響したこともあり、4万円を大きく割り込み急落しました。
(※編集部注:「SQ」とは日経225先物などの株価指数先物や株価指数オプションといった取引の最終決済を行なうための価格のこと。株価指数先物は3月、6月、9月、12月の第2金曜日、オプション取引は毎月第2金曜日がSQ算出日。両方が重なる日をメジャーSQという)
今月はGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のリバランスの売りも噂されるため、日経平均に関しては当面上値の重い展開が続きそうです。
しかし、日経平均の強烈な上昇トレンドは変わっておらず、今月の調整は、日本株のロングを再構築する好機になるとみています。
米ドル/円は145~148円をコアにしたレンジ相場に
先週金曜日に米国の半導体大手エヌビディアが大きな陰線を伴って急落したことで、半導体株全般のセンチメントが悪化。
よって、今週月曜のマーケットのセンチメントは米ドル/円は140円まで落ちるかといった雰囲気でしたが、146円すら割り込めず(安値は146.49円)。
かといって149円台も回復していません。
当面の米ドル/円は上値は重いものの、145~148円をコアとしたレンジ相場になりそうです。
来週は日本とスイスの金融政策決定会合に注目!
来週19日の日銀にマーケットの注目が集まっていますが、来週21日(木)はSNB(スイス国立銀行[スイスの中央銀行])の金融政策決定会合が控えています。
現在の誘導目標金利は1.75%。
21日の0.25%の利下げ確率は30%程度なのですが、この日に向けてスイスフランが急騰するのも考えにくい。
金利先物市場によると、年末に向けて1.00%へと誘導目標金利が下がることが織り込まれ始めています。
一方、日銀はマイナス金利解除も含め、金利正常化の過程にあります。
スイスフラン/円は160円に向け続落中
日銀とSNBの金融政策のスタンスの相違もあり、スイスフラン/円は続落中です。
中期では160円に向けて値を下げると考えています。
18~19日の日銀金融政策決定会合を控え、米ドル/円は上値の重い展開に。
一方、21日のSNBの金融政策決定会合を控え、スイスフランも軟調に推移しており、スイスフラン/円は160円に向けて下落継続の見込み。
ザイFX!
最終更新:3/16(土) 16:07
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