アップルCEO、DeepSeekの故郷を訪問-中国の新シリコンバレー
(ブルームバーグ): アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、中国の人工知能(AI)の中心地である杭州を訪問した。杭州は、米企業の数分の1のコストで構築されたAIモデルで世界を驚かせたDeepSeek(ディープシーク)の本拠地だ。
クック氏は26日、同市にある浙江大学で「次世代の開発者たち」と会ったと、微博(ウェイボ)に持つ自身の公式アカウントに投稿した。
アップルの発表によると、同社は浙江大学に3000万元(約6億2000万円)を寄付した。同大学はディープシークの創業者である梁文峰氏や電子商取引大手PDDホールディングスの黄崢氏など、テクノロジー業界の大物を輩出している。
杭州は中国のテクノロジー大手アリババグループ の本拠地でもあり、AIスタートアップの群核科技(Manycore Tech)やロボットメーカーの宇樹科技(Unitree Robotics)など、中国で最も期待を集めるテクノロジー新興企業「六小龍」もある。これらの企業は、米国の輸出規制に直面する中で、中国テクノロジー企業復活への期待を高めている。
クック氏が杭州訪問中にいずれかの企業を訪問するかは不明。アップルの担当者はブルームバーグ・ニュースのコメント要請に回答しなかった。
原題:Apple CEO Visits DeepSeek’s Hometown During China AI Revival (1)(抜粋)
--取材協力:Zheping Huang.
(c)2025 Bloomberg L.P.
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最終更新:3/27(木) 15:01