⚫️個人投資家が相場から利益を得るには、相場が上下どちらに動いたとしても、リスクをどの程度取ってポジションを作るかに尽きる
先週のコラムでは、「素人の相場予想には何の意味もない」ということをお伝えしました。
それでは、私たち個人投資家はどうやって相場から利益を得られるのでしょうか。
これは「リスクにどう対処するか」だと思っています。相場が上下どちらに動いたとしても、リスクをどの程度取ってポジションを作るかということに尽きます。
FX市場は1日で500兆円以上が動くので、膨大な資金量とそれだけの取引をする多様な参加者がいます。
だから、単純に何か1つや2つの理由で相場が動くと考えること自体が、あまりに稚拙です。高校生なら仕方ありませんが、社会経験のある大人が、こうした市場参加者の戦略を推し量れると思う方が間違いだと思います。現実社会がそうではないことを十分に知っているはずだからです。
相場には多様な視点、資金、参加者がいて、それぞれの戦略や考えを推し量ることはできないので、私は結果としてどう動いたかだけをチャートから見ています。
米ドル/円をダウ理論で分析すると、日足レンジは1月23日(金)高値159.22円と1月27日(火)安値152.08円なので、この日足レンジを抜け出さないと本格的な動きになりません。
ただ、この日足レンジの外側には1月14日(水)高値159.45円と1月27日(火)安値152.08円で形成される週足レンジもあります。
このため、米ドル/円はおおまかに上は160円、下は152円を超えないと動かず、当面はそのレンジの中で方向感のない動きが続くことになります。
⚫️米ドル/円は約7円の広いレンジの中で、2/25値幅156.83~155.34円にリスクを限定しながら上下を狙い、結果は上方向に
ただ、このレンジ幅は約7円あるので、このレンジの中でも数円程度の動きを狙うことができます。
先週のコラムで、2月25日(水)値幅の156.83~155.34円で相場が迷ったことに注目した例がその1つです。
2月25日(水)高値156.83円を上抜けた動きは3月9日(月)高値158.89円まで上昇して、約2円動いており、こうした小さな値幅を狙うことができます。
【※関連記事はこちら!】
⇒米ドル/円の156.83円超えの買いは、損失をゼロにして一段の上昇狙える! 中東に関係なく2/25足抜けでの仕掛けを先出し。相場から退場せず収益を得るトレードを考えよう(3月3日、田向宏行)
ただ、日足レンジ内なので2月25日(水)時点では下げる可能性も同じようにありました。だから、先週のコラムに書いたように、3月2日(月)のメルマガでは、2月25日(水)安値155.34円の下抜けを狙う戦略も同時に立てています。
今回は上昇したので相場の動きに従い、結果的に買いポジションを持ちましたが、下げていれば当然売りポジションを持ちます。
というより、個人的には下方向に少しバイアスがかかっていたと思います。結果的には上に動きましたが、それでも利益につながります。
相場予想をすると、こういう柔軟な取引が難しくなると思います。自分の考えた方向性にバイアスがかかってしまうからです。
仮に、2月25日(水)から日足レンジ下限152.08円に向けて下げていた場合、2月25日(水)安値は155.34円ですから、こちらも2~3円程度の利幅を狙うことになったと思います。
ただし、どちらに動いたとしても日足は方向感のないレンジの中なので、どこかで急変したかもしれません。それでも、リスクは2月25日(水)の1.5円幅に限定されているので、リスクに合わせて取引ロットを調節したり、資金全体からのリスクを計算できます。
⚫️トレードを長く続けて利益を積み上げていくには、負けないことが大事
こうしたリスク管理が効率的であればあるほど、リターンも増えやすくなってきます。
オンライン交流会でも話しましたが、ゲーム理論では「マキシミン戦略」という概念があり、負けないことが結果として一番良い成績につながることが示されています。
相場でお金を増やすときも、ゲーム理論と同様です。一発勝負ではなく、トレードを長く続けて利益を積み上げていくには、負けないことが大事になってきます。
だから、リスクをコントロールすることが大事で、そのためには先行きを予想するのではなく、相場の基本に従って利益を得る方が、個人投資家には適していると思います。
田向宏行式 副業FXのススメ!
最終更新:3/11(水) 16:46