<年末特集>26年は「午」、日経平均尻下がりも個別銘柄に勝機を

12/30 17:25 配信

ウエルスアドバイザー

現在値
伊藤園------
円谷フィル------
日産自------
トヨタ------
りそなHD------

 2026年の干支(えと)は、「午(うま)」。相場格言では「午尻下がり」と言われる。東京証券取引所が戦後に再開されて以降、午年の日経平均株価の年間騰落率(大発会から大納会までの終値ベース)はマイナス4.5%と弱く、東証再開に当たる1949年のパフォーマンスが極端に悪かった「丑(うし)」に次ぐ2番目の低さとなっている。格言通り、指数的には分の悪い年回りとだが、個別銘柄に勝機を見いだしたい。

<バブル崩壊の90年、66年は「いざなぎ景気」>

 26年は十干十二支(じっかんじゅうにし)では「丙午(ひのえうま)」に当たる。東証再開後の各午年の日経平均騰落率は、1954年がマイナス1.9%、前回「丙午」だった66年はプラス1.5%、78年はプラス23.3%、バブルの崩壊した90年はマイナス38.4%、ITバブル後の02年はマイナス21.1%、14年はプラス9.7%だった。勝敗では2勝4敗だ。

 前回の丙午である66年の日本経済は高度成長期に差し掛かり、5年近く続いた「いざなぎ景気」の序盤に当たる。豊かな生活を象徴する言葉として、「3C」が流行語になった。3Cとは「Car(車)」「Color TV(カラーテレビ)」「Cooler(クーラー)」を指す。

 また、丙午生まれの女性は気が強いという迷信も当時は広く普及しており、66年の合計特殊出生率は前年の2.14から1.58に急低下した。娯楽では、円谷プロ(現・円谷フィールズホールディングス<円谷FH <2767> >)によるウルトラシリーズの第1弾「ウルトラQ」のテレビ放映が始まったのもこの年だ。このほか、トヨタ自動車 <7203> が「カローラ」を日産自動車 <7201> が「サニー」をそれぞれ発売し、伊藤園 <2593> の前身のフロンティア製茶が静岡市に設立された。

 78年の午年は、福田赳夫首相のデノミ(通貨呼称単位の切り下げ)発言から株価が急騰。低金利のため資金運用難となった投信や生損保、金融機関などの機関投資家が株式に積極投資を行い、日経平均は3月に73年1月に付けた高値5359円を更新した。また、米国の経常赤字が拡大を続ける中で円高・ドル安が加速し、円相場は77年末の1ドル=240円から同176円台に上昇した。これを受け、輸入原材料コストの低減が期待される建設や鉄鋼、セメントなどの内需関連株が買われたが、その後はカーター米大統領によるドル防衛策や、第2次石油危機を受けて一転してドル高・円安となった。また、78年は中国・トウ小平副総理が来日し日中平和友好条約を調印。新東京国際空港(現成田国際空港)も開港した。

<進まぬ不良債権処理、小泉首相訪朝>

 90年は、前年12月に日経平均が3万8915円の史上最高値(当時)を更新していた反動から大きく下落してスタート。これがバブル崩壊の序章になるとは当時は誰も考えなかった。大蔵省(現・財務省)による「土地関連融資の総量規制」がバブル崩壊の直接的な引き金の1つとなり、不動産取引が急激に縮小。不動産を担保に事業を展開していた企業や不動産デベロッパー、銀行の株価下落を招いた。4月には日経平均が2万8002円まで暴落。その後一時的に持ち直したものの、湾岸戦争が勃発(ぼっぱつ)した影響もあり、大納会は2万3848円と年初から38.4%の大幅安で迎えた。

 この年は、天皇陛下(現・明仁上皇)の即位の礼が行われた。キリンビール(現・キリンホールディング)が「キリン一番搾り生ビール」を発売し、三井銀行と太陽神戸銀行が合併し太陽神戸三井銀行(後のさくら銀行、現・三井住友フィナンシャルグループの三井住友銀行)が発足。協和銀行と埼玉銀行が対等合併で合意した(後のあさひ銀行、現・りそなホールディングス <8308> のりそな銀行と埼玉りそな銀行)。また、三菱金属と三菱鉱業セメントが合併し三菱マテリアル <5711> が誕生した。任天堂 <7974> が「スーパーファミコン」を発売し、サンリオ <8136> は東京・多摩市に「サンリオピューロランド」を開園した。

 干支が一回りした02年になってもバブルの不良債権処理は遅々として進まず、金融システムに対する懸念が最も大きな問題になっていた。11月には日本銀行が金融システムの安定化を進めるため銀行の保有する株式の買い取りを開始。これは結局、リーマン・ショック後の対応も含めて買い入れ累計額がおよそ2.4兆円まで膨らんだ。その売却が完了したのは25年のことだ。

 02年はほかに、小泉純一郎首相が歴代総理大臣としては史上初めて北朝鮮を訪問し、金正日総書記と首脳会談を行った。三和銀行と東海銀行が合併しUFJ銀行(現・三菱UFJフィナンシャルグループの三菱UFJ銀行)が発足。日本鋼管と川崎製鉄が経営統合してJFEホールディングス <5411> がスタートし、家電量販店のデオデオとエイデンが経営統合しエディオン <2730> が生まれた。

 14年はアベノミクスが本格化する中、日銀による量的・質的金融緩和策で円安・株高が進行。4月には消費税が5%から8%に引き上げられた。景気への下押し圧力が生じたものの、秋口には日銀が追加緩和に踏み切り株価の上昇を支えた。青色LEDの開発にかかわった赤崎勇名城大学終身教授、天野浩名古屋大学教授、中村修二米カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授の3人がノーベル賞物理学賞を受賞した。ソニーグループ <6758> はCMOSイメージセンサー搭載のレンズ交換式デジタル一眼カメラ「α5100」を発売した。

<「馬銘柄」をマーク>

 午年の関連銘柄としては「馬」にちなんで東京都競馬 <9672> 、公営競技場の運営業務を提供する日本エコシステム <9249> 、システムのクロスキャット(Cキャット) <2307> 、場外馬券場をJRA(日本中央競馬会)に賃貸する京阪神ビルディング <8818> 、競走馬育成ゲーム「ダービースタリオン」のドリコム <3793> 、競馬放送を行う日本BS放送 <9414> (BS11)、「ウマ娘プリティダービー」のサイバーエージェント <4751> 、競馬データ分析・AI(人工知能)予想メディア「SPAIA競馬」を手掛けるグラッドキューブ(グラッドC) <9561> など。商号に馬が入る群馬銀行 <8334> 、駒井ハルテック <5915> 、津田駒工業 <6217> 、日本駐車場開発 <2353> 、駅探 <3646> 、創業者である馬渕氏の名が由来のマブチモーター <6592> も押さえたい。

 26年は、2月にイタリアでミラノ・コルティナ冬季五輪やサッカーのFIFAワールドカップ(W杯、米国・カナダ・メキシコ共催)が6-7月にかけて開催される。年の前半にはスポーツ関連銘柄に関心が向かう場面も多そうだ。JOC(日本オリンピック委員会)のパートナー企業でもあるアシックス <7936> や、スポーツ用品のミズノ <8022> 、スポーツ観戦ができる居酒屋のハブ <3030> などが注目される。(高橋克己)

提供:ウエルスアドバイザー社

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最終更新:12/30(火) 17:25

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