岸田首相、北朝鮮の金正恩総書記と会談意向示す-金与正氏が談話

3/25 13:17 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の妹、金与正氏は、岸田文雄首相が金総書記とできるだけ早期に会談したい意向をチャンネルを通じて伝えてきたとの談話を発表した。朝鮮中央通信(KCNA)が25日伝えた。

KCNAによると、与正氏は朝日関係を改善する新しい道を開く上で重要なのは、日本側による実際の政治決断だと主張。過去の歴史から学んだ教訓は、首脳会談を行うという意図だけでは、不信と誤解に満ちた両国関係を解決できないという点だとした。

日本が現在のように北朝鮮の主権的権利の行使に干渉しようとし、解決する手段も知る術もない拉致問題に固執するなら、岸田首相の構想は人気を取る動きに過ぎないという評判を避けられなくなるだろうとも主張。岸田氏自らが希望している、あるいは決心したという理由だけで、北朝鮮の指導者に会うことはできないことを知らなければならないと与正氏は述べた。

岸田首相は同日の参院予算委員会で、「報道についてはまだ承知していない」と説明。その上で、「日朝関係、拉致問題等の諸課題を解決するためにはトップの会談が重要であるということで、私直轄のレベルでの北朝鮮に対するさまざまな働き掛けを行ってきている」と語った。

原題:North Korea Says Kishida Expressed Intention to Meet With Kim(抜粋)

--取材協力:横山桃花.

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最終更新:3/25(月) 13:34

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