＜米国株情報＞地銀リパブリック・ファーストが経営破綻、同業フルトンが買収

　ＦＤＩＣ（米連邦預金保険公社）は２６日、米地銀のリパブリック・ファースト・バンコープ＜ＦＲＢＫ＞が経営破綻し、公的管理下に置いたと発表した。また、ＦＤＩＣは即日、同行の資産の競売入札を実施した結果、同業のフルトン・バンク＜ＦＵＬＴ＞に売却することも明らかにした。１月３１日時点のリパブリック・ファーストの総資産は約６０億ドル、預金総額は約４０億ドル。

　リパブリック・ファーストの預金はフルトンの預金の一部となり、連邦政府が保証する預金保険の適用範囲を維持するために変更を加える必要はないとしている。

　フルトンはペンシルベニア、ニュージャージー、メリーランド、デラウェア、バージニアの５州で、計２００カ所超で営業しており、資産額は約２７０億ドル。リパブリック・ファーストの預金を引き取ることで預金総額は約８６億ドルとなる。

　地銀業界は高い金利水準を背景に社債価値が下落しているほか、商業用不動産市場の低迷の影響も受けており、市場では、地銀からの預金者離れがさらに進むとの懸念が高まっている。

＜関連銘柄＞
　ＮＡＳＤ投信 <1545> 、ＮＹダウ投信 <1546> 、上場米国 <1547> 、
　ＳＰＤ５００ <1557> 、ＮＹダウ <1679> 、ＮＹダウブル <2040> 、
　ＮＹダウベア <2041>

提供：ウエルスアドバイザー社