東大合格者に共通「本番で結果出す」適度な運動 週1で10~20分身体を動かし、気分もスッキリ

3/5 9:32 配信

東洋経済オンライン

記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う「チームドラゴン桜」を作っています。

そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載(毎週火曜日配信)。連載を再構成し、加筆修正を加えた新刊『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』が、発売後すぐに3万部のベストセラーとなっています。第105回は、受験生には適度な運動がなぜ必要か、についてお話しします。

■東大合格者は受験生の時も運動

 みなさんは、「東大に受かる人は、受験生時代でも運動をしている」と言ったら、どう思いますか? 

 東大受験生に対して、机に向かって長時間勉強しているイメージを持つ人が多いと思います。勉強時間を確保するために、体育の時間をサボりたくなる人もいたのではないか、と思う人もいるでしょう。

 そのため、「東大に受かる人は、受験生時代でも運動をしている」と言ったら、多くの人は驚くと思います。

 しかし、実は東大に合格した人の多くが、受験生時代に週1で10~20分程度の運動の時間を取っていたのです。

 今回アンケートを取ったところ、だいたい7割程度の人が適度な運動をしていたと言います。

 「休み時間に体育館や校庭でサッカー・バスケをしていた」という人や、「週1でランニングの時間を取っていた」という人、「ジムに行って身体がなまらないようにしていた」という浪人経験者もいました。東大に合格する人は、受験期でも運動していた人が多いのです。 


■なぜ勉強の時間を削って運動をするのか

 一見、受験生たちが運動の時間をわざわざ取るというのは、ナンセンスな感じもしますよね。どうして勉強の時間を削ってまで運動をしているのでしょうか? 
それについて、漫画『ドラゴン桜』ではこんなシーンがあります。

 ※外部配信先では漫画を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

 当然ですが、身体のパフォーマンスが悪いと、本番でも結果を出すことが難しくなってしまいます。そして身体のパフォーマンスは、ごく簡単なことによって回復することがあります。

 例えば背筋をピンと伸ばすこと。漫画でも紹介されていましたが、姿勢よく歩くこと。また、姿勢よく席に座ること。

 実際、僕らが教えている受験生の中でも、猫背でずっと過ごしていて陰鬱な雰囲気を漂わせている受験生は、本番でとんでもない失敗をしてしまったり、精神的にいっぱいいっぱいになってうまくいかない場合が多いです。身体の動かし方1つで、成績に大きな変化がある場合があるのです。

 そして、その最たる例こそが、「運動」だと僕は思います。週1でもいいので、10~20分程度の運動の時間を取ること。ランニングや、エクササイズ、体育の時間でもなんでもいいので、身体の調子をしっかり整えること。そうやって、気分をスッキリさせることは、成績に直結するわけです。

■ラジオ体操がオススメ

 いちばんおすすめなのは、ラジオ体操です。ラジオ体操は、やはり全国的に行われているだけあって、身体のいろんな部位をうまく動かすことに特化しています。

 浪人時代にまったく身体を動かさなかった人でも、自習の休憩の合間にはラジオ体操をしていた、という東大生も少なくありませんでした。参考にしてもらえればと思います。

 いずれにせよ重要なのは、漫画でもあったとおり、自分と向き合うことです。焦って運動せず、家でずっと引きこもって勉強するのではなく、適度に気分を晴らそうとすること。それこそがとても重要なことなのです。

受験勉強や、子供への教育など、西岡壱誠さんへの質問を募集しています。こちらの応募フォームからご応募ください。

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最終更新:3/5(火) 9:32

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