インドCPI、3月は5カ月ぶり低水準 食品価格は高止まり

4/15 10:55 配信

ロイター

Sarita Chaganti Singh

[ニューデリー 12日 ロイター] - インド政府が12日発表した3月の消費者物価指数(CPI)前年比上昇率は4.85%と5カ月ぶりの低い伸びだった。2月の5.09%から鈍化し、ロイターがまとめたエコノミスト50人の予想4.91%も下回った。

CPIの半分近くのウエートを占める食品価格の上昇率が2月の8.66%から8.52%と小幅鈍化にとどまったことから、エコノミストはインド準備銀行(中央銀行)による利下げはまだ数カ月先とみている。

燃料価格は3.2%下落と、2月の0.77%下落より大幅となった。

政府と中銀にとって、食品価格の変動の激しさは主要な課題となっている。中銀は先週、7会合連続で金利を据え置き、インフレ率を4%に抑制することに注力すると表明。一方政府は、食品価格抑制のため小麦、コメ、玉ねぎの禁輸措置を継続している。

ICRAのエコノミスト、アディティ・ナヤル氏は、熱波襲来が予想されていると指摘。季節的な生鮮食品価格の上昇が加速する可能性があり、今年のモンスーンが好天となるかどうかが一段と重要だと述べた。

IDFCファーストバンクのエコノミスト、ガウラ・セングプタ氏は「利下げサイクルが始まるのは早くて8月とみている。米国のインフレ動向が好ましくなく、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始が遅れた場合、インドも遅れる可能性がある」と述べた。

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最終更新:4/15(月) 10:55

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