ウォルシュ・トレーディングのコマーシャル・ヘッジング・ディレクター、ジョン・ウィアー氏=4月の米消費者物価指数(CPI)の内容は総じて市場予想よりもやや低い内容となり、市場にはより歓迎される内容となった。しかし、物価上昇圧力は根強く、米連邦準備制度理事会(FRB)が既に持つ利下げ計画の方向性を大きく変える内容とは思えない。最初の利下げは9月で25ベーシスポイント(bp)となると見ている。
住宅部門が在庫問題に直面しており、インフレが高止まりする一因となっている。米利下げがこの在庫問題の解消に一時的に役立つものの、すぐに解消される問題ではなさそうだ。
バイデン政権が対中制裁関税を大幅に引き上げることを発表したが、これが米国内の物価上昇圧力に短期間のうちに直接響くとは今のところ思えない。ただ、中国がどのように対応していくかを注視している。(ニューヨーク時事)〈FRB1〉〈STAT〉
時事通信
最終更新:5/16(木) 2:47
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