マンハッタンのアパート賃料、3月は予想外の下落-市場安定化の兆し

4/11 22:49 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): ニューヨーク市マンハッタンのアパート賃料は3月に予想外の下落に転じた。ただ、市場軟化の兆しとはみられていない。

不動産鑑定会社のミラー・サミュエルと仲介会社のダグラス・エリマン・リアル・エステートによると、先月新規契約された賃貸料の中央値は4100ドル(約62万7000円)で、前年同月比1.8%下がった。賃料の下落は4カ月ぶり。通常は夏季のピークに向けて上昇し始める時期なだけに、今回の値下がりは異例と言える。

ミラー・サミュエルのジョナサン・ミラー社長は3月の落ち込みについて、「むしろ安定化を巡る議論だとみている」とし、「市場は総じて横ばい」だと述べた。

価格下落の一因は賃貸市場での需給緩和にありそうだ。3月は入居可能物件が前年比で20%増えた。

地区別では、ブルックリンとクイーンズでの契約件数は急増。ブルックリンの新規契約件数は前年比46%増の3082件で、家賃中央値は2ドル上昇して3495ドルとなった。

原題:Manhattan Apartment Rents Drop in Sign of Market’s Stability(抜粋)

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最終更新:4/11(木) 22:49

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